レオ様にっき ~埼玉西武ライオンズファンブログ~


ライオンズファンのライオンズファンによるライオンズファンのためのブログです。

2016春季キャンプ


CATCH the FLAG 2018
栄光をつかみ獲れ!

投手陣のアピールと走塁を活かした攻撃が見られた練習試合

21日(日)は韓国プロ野球・ロッテジャイアンツとの練習試合が宮崎南郷で行われました。結果は9-0で勝利と完封リレーの完勝と言ったところでしょう。

まず投手陣ですが、先発岸孝之投手が1イニングに始まり、高橋光成投手(4イニング)、佐藤勇投手(3イニング)というリレーでした。岸孝之投手は初回5球のみで終わってしまいましたが、高橋光成投手と佐藤勇投手に関しては、結果として無失点と結果を出してくれました。まず高橋光成投手ですが、ストレートの質も高く手元での失速が少ないストレートを投げていたようです。この時期ですから、球速と球威に関してはまだまだでしょうけど、調整を進めていけば開幕までにはもっと球速も上がってくるでしょう。
またこのゲームではスライダーを意識して投げていたように思いますし、時折アクセントとしてカーブを投げて、うまく緩急を使っていたな、という印象を受けます。
このゲームでは4イニングで4奪三振でしたが、2回表はフォークボールが決まったところもあって、2つの三振を奪い、3回表は3つの三振は奪わずに3つの内野ゴロで三者凡退とイニングを挟んで器用なアウトの取り方をしたな、という印象です。
制球面での課題は残ったように見えますし、特にカウント球の変化球であるスライダーとフォークの制球が今ひとつであったと思います。まだまだ課題も多く、このゲームではランナーを出さず完璧に抑えてくれたことを評価するべきでしょう。あとは前回の紅白戦のようにランナーを出してセットポジションでのピッチングになった時、しっかりとしたピッチングをしてくれるか注目していきたいと思います。

また3番手で投げたのは左腕の佐藤勇投手で、3イニングで2与四球、被安打1と3名のランナーを出しましたが結果として無失点で抑えてくれました。スリークォーター気味の左腕で、左腕が胴体の後ろから出てくるようなピッチングフォームですので、打者からは少々リリースポイントが見えにくいため武器になるでしょう。
ただ制球面で課題を残したように感じ、森友哉捕手の構えたミットからボール2個以上ズレたところにボールが行ってしまう場面が見られました。マウンドに上った6回表は審判団が韓国勢に変わり、ストライクゾーンが少し狭くなって不運な場面もありましたが、もう少しストライクゾーン付近でまとまってくれればと思います。
ただ変化球でスライダーとカーブを投げていたようですが、カーブがいい形で指から抜けて、腕の振りが良かったので素晴らしい緩急のような形になり、打者が対応できない場面がありました。このくらい指から抜けの良いカーブであれば、1軍の舞台でも使えるでしょう。もう少しまとまってくれば、開幕1軍入りもしくは早い段階での1軍デビューも見えてくるのではないでしょうか。

野手では4番でスタメン出場した坂田遼選手の話をしていきたいと思います。
ヒットこそありませんでしたが、いい内容であったとは思います。第1打席は引っ張ってしまい、セカンドゴロに倒れてしまいました。昨シーズンまでよく見られた坂田遼選手が凡退するときのパターンになります。外角のボールを引っ掛けたというべきか、弱いセカンドゴロを打つときには良くない時です。
しかし第2打席と第3打席はセンターからレフト方向に「振り切って」おり、強い打球が飛びました。2本とも相手の好守備に阻まれてしまいヒットになりませんでしたが、毎打席こういった打撃を見せてくれれば、打率も残るでしょう。またもともとパワーのある選手ですので、長打率も残ると思います。ライトのレギュラーを取れず、怪我もありすっかり存在感が無くなってしまいましたが、持ち前のパワーは健在で怪我なく、このゲームの第2打席と第3打席で見せてくれたような打撃をいつも行っていれば、今シーズンこそ1軍で活躍してくれるでしょう。

練習試合であることも関連していると思いますが、このゲームでは無死1塁と場面での攻撃が昨シーズンと少し違っているようです。
4回裏は木村文紀選手が失策により出塁すると、次の炭谷銀仁朗選手もそのまま打たせてヒット、無死1塁2塁とした段階で、外崎修汰選手の送りバントにより1死2塁3塁にしました。
3回裏は多少チュエーションが違いますが、秋山翔吾選手のタイムリーで無死1塁2塁となったところで、金子侑司選手が送りバント、無死2塁3塁とする場面がありました。昨シーズンまでは無死1塁で送りバントの作戦をとることが多かったのですが、今シーズンはランナー2名溜まった段階から送りバントの作戦が多くなるかもしれません。

また4回裏は1死1塁2塁で秋山翔吾選手のライト前タイムリヒットで、1塁ランナーの水口大地選手がすかさずサードを陥れ、1死1塁3塁とします。前にも書きましたがランナーがサードに居る場面では、ホームベース突入のルール変更によりスタートを切る可能性が高い場面です。
ここで打席は金子侑司選手ですが、セーフティースクイズの構えを見せますが、バットを引き、ここで相手バッテリーにミスが出て3塁ランナーの水口大地選手が生還します。サードへの走塁もそうですが、水口大地選手の足が生きた得点になります。この金子侑司選手がスクイズの構えからバットを引いた場面は、金子侑司選手の独断ではなくベンチの采配であると思います。結果として相手のミスで得点が入りましたが、相手を揺さぶるという点で良い作戦ではないかと思います。細かいプレーがしっかりと出来ているな、と言う印象です。

水口大地選手はこのゲームではセカンドで出場していました。ただショートのレギュラーとすれば当落線上だそうです。理由としては肩が他の候補選手よりも若干弱い点を首脳陣が懸念しているようです。ですのでセカンドでの起用になっているようです。ただ公式戦になれば浅村栄斗選手の存在がありますので、ショートもしくはサードでレギュラーを取らなければなりません。ただ水口大地選手が見せた走力、タイムリーヒットがあったようにミート力が増した打撃は捨てがたく、ショートで起用して問題がある程度の肩なのかは見極める必要はあるでしょう。水口大地選手の三振しない打撃はライオンズが苦手としてきた長身外国人投手が相手の際には、是非ともスタメンで起用したい選手です。

また同じ左打ちのショートレギュラー候補である鬼崎裕司選手も、2ベースを含む2安打とアピールしました。天秤打法のような打撃改造がここまでは上手く来ていると見るべきでしょう。バットを出す時の動作に無駄がなくなり、以前よりも素直にバットが出ているため、打ち損じのような打球が少なく思います。また新加入の木村昇吾選手も最終回にダメ押しとなるタイムリーヒットで存在感を見せ付けました。
このゲームでスタメンショートで起用された金子侑司選手は、ショートからファーストへの送球が今ひとつ安定しなく、このゲームでもイージーなショートゴロの送球がファーストから少し逸れてしまうといった場面も見られ、課題と言える部分でしょう。また永江恭平選手も打撃が相変わらず課題に思えます。よって水口大地選手にしてもまだまだチャンスはあると見るべきであると思います。

最後にこのゲームでは大きな守りのミス、そして走塁ミスがありませんでした。9-0という勝利よりも、ミスが無かったということを大きく評価するべきで、これは今後の練習試合やオープン戦でも続けて欲しいと思います。若手が中心ということで、1つの凡ミスでファーム降格のきっかけになってしまう試合が続きますから、程よい緊張感がチーム内にあるのでしょう。投手がしっかりと抑えて、ミスがなく、この時期としては大満足のゲームだったと思っています。今週は練習試合が続きますが、良い近況感を持って今後も戦って欲しいと思います。



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2016春季キャンプ その16

A班は春季キャンプが終わり、今後オープン戦と練習試合に入っていきます。B班は移動してきた主力選手とともにキャンプ継続になり、その中で練習試合も組まれていくという日程になります。

さてキャンプ最終盤の話題としては、セットアッパー候補に挙がっているC.C.リー投手でありましょうか。
以前の記事で「変化球の制球が課題」と書きました。しかしキャンプ終盤にきて、制球に関する課題はある程度克服できたのではないかと考えてます。またストレートの球速も148km/hとあと一歩で150km/hというところまで上げてきており、2月下旬時期という事を考えれば、合格点ではないでしょうか。見つかった課題から制球面を意識して敢えて速度を落として投げていた可能性もありますが、いずれにしても1軍でのマウンドを考えた場合でも現段階では球速と制球に関して言えば合格点であると言えると思います。

ただC.C.リー投手が新たに浮かび上がった課題としては、クイックモーションでの投球動作が苦手なようで、相手ランナーを出した状態では走り放題になってしまうと言う課題が浮かんできました。クイックモーションに関しては程度があると思います。分かりやすく書けば、「少々苦手くらい」、「クイックで投げるとボークを取られたり、ストライクが入らない」、「そもそもできない」のレベルに分類されるでしょう。
現段階のC.C.リー投手の課題とすれば、紅白戦で盗塁を許したりすることもあるようで、「そもそもできない」に近いレベルであると感じています。本人は改善に自信をのぞかせているようですが、完全に修正するためにはある程度の時間は必要かもしれません。

ライオンズに入団する外国人投手の中で、クイックモーションを苦手とすることが原因で活躍できなかった投手もいましたのでC.C.リー投手には改善してもらいたい課題であると感じています。ただここまでの調整を確認していると、割と器用なタイプであるのかなというイメージを持ちます。ですのでフリー打撃やオープン戦などの実戦で克服できる可能性も高いと思っています。開幕までに何とか課題をクリアして勝ちパターンリリーバーの一角を担ってほしいと思います。

菊池雄星投手は新球のチェンジアップを披露し、中村剛也選手から参院を奪いました。球種としてはチェンジアップですが、軌道はツーシーム、球速はチェンジアップ(ツーシームより少々遅い)というところでしょうか。報道では新球と書いてありましたが、菊池雄星投手の持ち球自体には以前からありました。しかしそれを使えていたかと言えば疑問なところで、ようやく固まってきたという意味での新球と捉えるべきでしょう。
フォークボールも習得しているようですし、進化させたチェンジアップも楽しみです。ストレートとのコンビネーション、緩急をどのように出していくか、これがこれから炭谷銀仁朗捕手とのバッテリー間の課題になるでしょうか。

さて田邊徳雄監督からのサプライズ発表で、菊池雄星投手が開幕投手を務めることが決定しました。当然初の開幕投手で、岸孝之投手や牧田和久投手を差し置いての抜擢です。私は岸孝之投手で決まりと思っていましたが、サプサイズ抜擢でしょう。
もちろん菊池雄星投手の調子とキャンプでの内容もレベルアップしていることを考えれば、開幕投手をつとめるだけの実力がついたと言っていいでしょう。またもう1つの理由として開幕戦が行われる金曜日よりも火曜日からの3連戦にホークス戦とファイターズ戦が続きます。そこに岸孝之投手を抜擢し、開幕戦はバファローズ戦、その翌週の金曜日である4月1日(金)からはイーグル戦です。つまり菊池雄星投手が得意とするバファローズ戦、イーグルス戦に優先的に起用すること、上位争いが予想されるホークス、ファイターズには岸孝之投手を抜擢することでライオンズが上位進出を目指すということでしょう。また岸孝之投手の開幕戦は2戦2敗と相性としても良くないことが挙げられます。

心配なのはエース岸孝之投手のプライドでありますが、潮崎哲也ヘッド兼投手コーチを始めとする首脳陣のフォローや岸孝之投手自身も「チームが優勝するため」と理解してくれるでしょう。またホークスやファイターズを倒すことで優勝に導くと、逆に闘志を燃やしてくれるはずです。
開幕戦は菊池雄星投手に勝ってもらい、岸孝之投手にホークスやファイターズを倒してもらい、今シーズンこそリーグ優勝を目指して戦って欲しいと思います。




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2016春季キャンプ その15

まずA班キャンプ打ち上げとなる後の21日より、主力である栗山巧選手、中村剛也選手、浅村栄斗選手、エルネスト・メヒア選手、竹原直隆選手、牧田和久投手がB班に合流しての調整になるようです。A班(1軍)はオープン戦などの対外試合に入りますが、主力選手に関しては調整を一任しあくまでも開幕戦が照準となる、毎年恒例の措置になります。

また岸孝之投手が第4クールで最多となる152球を投げ込み、いよいよ仕上げに入ってきました。152球といえば、完投ペース以上の投げ込みになります。オープン戦では2月中のゲームでは1イニング~2イニング、3月上旬に5イニング、開幕前最後の2試合程度で100球以上を投げ、3/25西武プリンスドームでの開幕戦に合わせる形であると思われます。
このような調整方法が公開されているということは、やはり開幕投手は岸孝之投手になるのでしょう。痛みなどもなく非常に順調かつ好調なようです。2015シーズンはキャンプ初日から怪我をして、オープン戦では脇腹痛により開幕戦を登板回避をしてしまいましたが、今シーズンこそは3/25の開幕戦で勝利投手になってほしいと思います。

さて今回は新任コーチの話をしてみたいと思います。橋上秀樹コーチと田口昌徳コーチに関しては少し書いてきましたので、今回は佐藤友亮外野担当守備走塁コーチに関してです。佐藤友亮コーチはライオンズ生え抜きで、2000年ドラフト会議で慶応大学から4位指名で入団後、2012シーズンに引退するまでライオンズ一筋で生きてきた選手です。引退後は3年間にわたり編成部アマチュア担当としてドラフト会議などで目にする機会が多かったと思いますが、2016シーズンから河田雄祐コーチの後任として、外野担当守備走塁コーチに就任しました。4年ぶりのユニフォーム姿ということになります。
このキャンプでは佐藤友亮コーチも個性的なアイデアを練習に取り入れてくれています。その1つは外野手練習で「板グラブ」と俗に呼ばれているフェンスグラブで守備練習をさせています。狙いは1つで「正しい捕球」をするための練習です。グラブの形状はまさしく「板」で、まったくポケットがありません。つまりしっかりと中心に当てて捕球しなければボールをはじいてしまうことになります。
外野用の深いグローブですと、言い方は悪いのですが多少捕球位置がずれても誤魔化して捕球できてしまう場合があります。しかしこの板グラブでは誤魔化しがききません。ですのでキャンプ中にこの板グラブでしっかりとした場所で捕球に行き、素早い動作で返球することを目指す練習です。これは内野手においては特に珍しいものではなく、現にこの春季キャンプでも内野手のノックでは登場しておりました。内野手練習には秋山翔吾選手も参加していました。
佐藤友亮コーチの現役時代は外野手のイメージが私も非常に強いのですが、プロ1年目の2001年はセカンドでの起用が多く、つまり内野手が行う捕球動作を現役時代に行っていた経験があります。その経験を本職の外野手で生かすことで堅い守備を披露してくれていたのかもしれません。特に送球の速さは現役時代に定評がありました。強肩であることもあるとは思いますが、捕球からの動作にも秘密があったのでしょう。
ライオンズの外野担当守備走塁コーチは12年という長期間、河田雄祐コーチが務めていました。もちろん長い年数務めて悪いというわけではありませんが、キャンプの練習などを見てもどうもマンネリ化が否めないようにも思えました。ですので今シーズンは佐藤友亮コーチを配置転換させて、セカンドと外野手の経験を生かしたコーチングを球団は期待したのであると感じます。

佐藤友亮コーチは西武球団一のインテリであると思っています。慶応高校から慶応大学へスポーツ推薦ではなく一般入試で合格しており、弁護士を目指していた時期もあったのだといいます。今後はその「頭脳」を指導者として生かしてほしいと思います。これまでにない練習方法であったりとか、外野手に対する分析、データ活用などの面でも佐藤友亮コーチの能力を生かしてほしいと考えています。
田邊徳雄監督、内野担当の奈良原浩守備走塁コーチはどちらかと言えば職人型の指導者であると思います。そこに橋上秀樹コーチと佐藤友亮コーチの分析ができるコーチ陣が加わることでより多角的に考えることができると思います。もちろんすぐに考えを浸透させることは不可能であると思いますが、優勝を目指すチームにおいて必要な部分もあるでしょう。

ライオンズの外野手は栗山巧選手秋山翔吾選手の2名のほかは、ライトのレギュラーが決まっていない状態です。佐藤友亮コーチに課せらるのはやはりライトのレギュラーを決めることになるでしょう。候補のうち誰かがレギュラー獲りを果たしてくれることを期待するとともに、正確な捕球からの送球ができる外野手陣を作って欲しいと思います。




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2016春季キャンプ その14

キャンプはいよいよ第4クールに突入しました。いよいよ19日(金)にはA班はキャンプ打ち上げになります。主力組はB班がキャンプを行っている高知へ移動し、引き続き調整を行うようです。B班が比較的長めにキャンプを張るのはそのためです。B班は対外試合となる練習試合も始まりますから、若手選手にアピールの場になるでしょう。オープン戦序盤は若手選手中心のメンバーになるようですから、誰か猛烈なアピールする選手の出現を期待したいと思います。

今日はB班の話を少ししていきたいと思います。
まずは球団広報の方からの情報で、大石達也投手がブルペンでピッチング練習に入っているようです。高知春野は気温が低くなかなかエンジンが掛からないと思います。具体的に何球というような情報も欲しいところですが、ブルペンに入ってピッチング練習をしているというあたり、体調も良いのでしょう。
肩の状態や肘の状態も気になりますし、何と言っても1軍で活躍して欲しい投手です。2015シーズンはイースタンリーグの終盤戦で復活の兆しが見えましたので、怪我のないようにオーバーペースにならないよう留意して1軍で活躍できる体調で開幕を迎えて欲しいと思います。

またドラフト1位の多和田真三郎投手はブルペンで20球程度の投げ込みを行っているようです。こちらは怪我の心配がありますので非常にスローペースといったところでしょう。ボールを受けた藤澤亨明捕手や上本達之捕手も非常にビックリするくらいの球威であったようです。50%くらいで投げていたようですが、取材に行っていた記者の方も驚愕の球威だったようです。
捕手が座った状態ではまだまだのようで、立ち投げのよりも力がまだ入っていない状況でのピッチングであるようです。もちろん本人にはもっともっとペースを上げていきたいのかもしれませんが、そこは焦らずというところでしょう。
多和田真三郎投手がベールを脱ぐのを私は本当に楽しみに思います。B班ということでなかなか情報も入ってこないことが本人にとってもいい部分なのでしょう。シーズン中どこかでのデビューを期待しています。

また昨シーズン、チーム最多の11勝を挙げた十亀剣投手も順調のようです。球威としては本人はまだまだ不満なようですが、B班調整になっていますが昨年の実績から開幕ローテーションに入るのは間違いないと思います。オープン戦など、どこかのタイミングで1軍昇格になるでしょう。

打者では17日に行われたB班の練習試合で大瀧愛斗選手が3安打猛打賞とまずは結果を出してくれたようです。斉藤一美アナンサーのツイッターによると「しっかり振って逆方向に打ち返した」とありました。大瀧愛斗選手の打撃意識には常に逆方向にあるようです。
ただルーキーである大瀧愛斗選手は逆方向を意識し過ぎるあまり、当てに行ってしまった打席があったようです。当然当てに行って逆方向に飛ばせば、打球の速度が下がりヒットになることもあるでしょうけれど確率は下がってしまいます。
また高卒1年目の選手がバットに当てることを考えているようでは、なかなか一流打者の仲間入りが出来ないでしょう。若手のうちはとにかくバットを振ることが重要です。前回書いた橋上秀樹作戦コーチの考えにも通ずるところがあります。
17日の練習試合の内容に関して、横田久則2軍監督も高木浩之ファーム野手総合コーチも概ね満足のようです。ファームの首脳陣を一定まで満足させることができていれば、今後も対外試合などで起用のチャンスも巡ってくるのではないかと思います。昨シーズンのファイターズ浅間選手のように1軍デビューしろとまでは言いませんが、現段階では夢ではないと思っています。

さて最後に菊池雄星投手が新しい球種としてフォークボールの習得を目指しているようです。
コメントの中で「チェンジアップだと腕が緩む」そうで、新たなウィニングショットとして習得を目指しているようです。本人の中ではフォークボールの方がチェンジアップよりもよりストレートに近い腕の振りで投げ込めるようです。
一般論としてチェンジアップよりフォークボールの方が制球が難しいとされています。よって制球に課題を残す菊池雄星投手がどのように制球できるか、非常に興味深いところです。
フォークボールということではありますが、実際には握りの浅いスプリットなのか、ツーシームフォークのようなよりストレートに近いボールになるのか非常に興味深いボールであると感じています。
ともあれ制球力を身につけた上でウィニングショットとしてのフォークボールを習得できれば、それこそ2桁どころか15勝以上を期待できる投手になると思っています。しかし制球力を犠牲にしてまで習得することはないと思いますが、そのあたりのところの自覚はしているでしょう。
毎年毎年期待され、15勝という目標を口にしていますが今シーズンこそ達成しなければ、説得力が無くなってしまいます。期待してみていきたいと思います。



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2016春季キャンプ その13

ライオンズは今シーズン、三振の減少に取り組んでいます。2015シーズンは1194個の三振を喫し、これはリーグワーストの数字でした。そこで今シーズン優勝を目指すために三振を減らすことを大きなテーマとしています。同じ1アウトでも三振とそうでないアウトでは意味合いが異なります。わかりやすい話、1死3塁の場面で同じように打者がアウトになると仮定すると、三振ではそのまま1死3塁、仮に外野フライでは犠牲フライとなり得点が入ります。また内野ゴロでも走者の走力や守備位置などケースによっては得点が入ります。つまり同じアウトになるのでも、プラスの意味があるものとそうでないものがあり、三振によりアウトになればただ単純に会おうと担ってしまうだけということになります。ですので、三振を減らすという事は如何にチームにプラスをもたらすアウトになるかという事になるでしょう。

この作戦を主に指揮しているのは橋上秀樹作戦コーチです。特にコメントの中で興味深いのは下記の文言になります。


「頭ごなしに三振数を減らせというのは、チームとしていい方向にはいかないと思う。『じゃあ三振しないように』と初球からポンと当てればいいのかと、極端な話になりかねない。正しい考え方のもとで結果的に三振が減るのが理想。三振は減ったが、本来持っているこのチームの『振る』という特徴…ホームランが激減するようであれば、果たしてそれでいいのかということになりかねない。正しい形で話を順序立てして、結果的に三振が減らせればと思います」

 「三振をするには、それなりの理由がある。もちろん技術的なこともありますが、打席内での考え方、準備の仕方という部分で、十分に防げる。有利なカウントと、不利なカウントで、同じ待ち方で同じ振り方をしてしまうと、三振が多くなってしまう。不利になっていることをしっかり受け止めて、準備なり工夫をすれば、おのずと三振は減っていく。そう選手には話しています」



ライオンズ打線の魅力の1つといえば、ホームランを含めた長打力と言えるでしょう。橋上秀樹作戦コーチはその部分を否定せず、2ストライクまではライオンズ打線の特徴でもある「振る」ということを意識させて、2ストライク後の工夫であると話してくれました。非常に今のライオンズ打線において、重要な事です。追い込まれてからの打席でどのように工夫するのか、バッターボックスでの考え、準備といった面での指導を期待しています。
橋上秀樹作戦コーチが在籍したイーグルス打線は打率や長打率などの数字こそ低い部分はあります。しかし全体的に追い込まれてから強い打者も多く、これも橋上秀樹作戦コーチの考えと教えによるものでしょう。その考えをチーム総得点でリーグ2位の631点を取っているライオンズ打線に融合することができれば、もっと強力な打線、ソフトバンクホークスに引けをとらない得点力を付けることが可能であると思っています。

ライオンズの攻撃陣は全体的な方向性として、2008年シーズンの進化系を目指していると考えています。当時のデーブ大久保コーチが構築した、追い込まれるまでは「振る」という方針です。橋上秀樹作戦コーチも同じ事を考えていますが、当時と違うところは、2ストライク後により具体的にアドバイス、指導に重点を置くことでしょう。
2008シーズンは追い込まれるまでに勝負を決めるという事を主に指導してきたと感じています。よって投手が早いカウントからウィニングショットを投げ込められると脆い部分が出て、後半戦に得点力が低下してしまう事があったように記憶しています。
よって2008シーズンの弱かった部分も含めて、今シーズンは打撃陣の改革のシーズンになると予感をしています。これまでは選手個々の能力を重視し、比較的自由に打たせていたと思いますが、今シーズンからは変わるでしょう。もちろんフリーで打たせる場面やフリーで打たせる選手もあるでしょうから全てを否定することは出来ませんが、間違いなく2015シーズンまでとは違う打撃戦略になると予想しています。

毎度毎度しつこいと言われるかもしれませんが、個人的にはシニアディレクターとなった渡辺久信氏の権限と人脈でデーブ大久保コーチをライオンズに呼び戻して欲しかったと思います。2008シーズンの打撃陣を構築したデーブ大久保コーチと、作戦コーチと打撃陣のコーチ補佐という形で橋上秀樹作戦コーチという体制にすればより強力打線を構築できるのではなかったか、と考えています。

2015シーズンはリーグの三振数のワースト4位を独占してしまい、チーム三振数もワーストであったライオンズですが、今シーズンの数字がどう変わるのか非常に興味があります。
もちろん最終的な目的は三振を減らすのではなく、得点を増加させることです。三振を減らした上で、ソフトバンクホークスに匹敵する得点力を構築するのが最終目標であります。
もちろんすぐに構築できるものとは思っていませんし、橋上秀樹コーチの考えを浸透させるには時間が必要かもしれません。しかしライオンズが優勝するために、得点力があっても勝てないチームから脱却するために「振る」スタイルは残しつつ三振を減らすこと、つまり追い込まれた状態からどういった打撃ができるか、非常に注目したいと思います。




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2016春季キャンプ その12

今シーズンの春季キャンプでは初めてとなるチーム内紅白戦が行われました。

【紅組スタメン】
(遊)金子侑

(右)斉藤

(二)浅村

(一)山川

(指)岡田

(左)駒月

(三)外崎

(捕)炭谷

(中)田代

(投)佐藤勇


【白組スタメン】

(中)秋山

(二)水口

(捕)森

(左)坂田

(右)木村文

(一)木村昇

(指)星

(三)鬼崎

(遊)永江

(投)高橋光


主力組は秋山翔吾選手以外はお休みとなり、若手のアピールの場ということになります。アピールできた選手、そうでない選手取るとは思いますが、少々気になった点を書いていきたいと思います。最初の紅白戦というとこで、課題は多く見えたと思います。練習とまた違う部分も課題を見つけるための紅白ゲームであったと思いますので、課題が見つかったことはある意味良しとするべきでしょう。

気になった点としては、スタメンで高橋光成投手とバッテリーを組んだのは森友哉捕手でありました。しかし捕手としてはまだまだ物足りない部分が多いと思います。まずはキャッチングの技術ですが、どうしてもミットで掴みに行く癖が抜けないようです。
ミットでボールを掴みに行くと、捕球のときに「パチン」という音がしません。表現は適切かはわかりませんが「グニャ」という感覚の捕球になります。
炭谷銀仁朗捕手などはしっかりとミットの芯で捕球していますので、パチンという良い音がします。またストライクゾーン以外のコースでの捕球にも安定感が出ます。投手から見ればどちらが投げやすいかといえば芯で捕球してくれる捕手で、少々コースが外れても捕球してくれるだろうと安心感が出ます。
またキャッチャーフライの捕球ミスもありましたので、捕手としての課題はまだまだ多く、改善ポイントはまだまだあると思います。
このキャンプでは「投手から信頼される捕手になる」ことがテーマであったはずですが、まだまだという所でしょうか。

もう1つの課題は内野手にミスが目立ったことでしょうか。三遊間、二遊間、投内連携の部分でのミスが出ています。連携面でのミスは、本職でないポジションや普段はなかなか見られないフォーメーションもあること、または初の紅白戦で上にも書いた通り課題探しが目的の1つであること考えると、出た課題の一部であると考えています。もちろん開幕戦でこれは困りますが、今後個々の選手達同士での連携練習もどのような形で重ねていくかを見ることも目的の1つですので、致し方ない部分もあると思います。
しかしこのゲームでのミスでは、内野手の送球ミスや捕球ミスといった個人技でのミスも目立ちました。この部分はキャンプインからの基本練習で繰り返しやってきている事で、これは残念に思います。

さてここからはアピールできた選手の話をしていきたいと思います。
まずは斉藤彰吾選手でしょう。打撃での話になりますが、高橋光成投手のアウトコースのボールだったでしょうか、しっかりとタイミングを合わせてレフトスタンドのポール近くへのホームランを放ちました。左打者の斉藤彰吾選手にとっては逆方向になります。この日の南郷は、ライトからレフトへ少々強い風が吹いており、風に乗った部分もあると思いますが打撃としては素晴らしいと思います。
前回も書きましたが、バットの寝かせる打撃フォームに変わり明らかにミート力が出てきたと思います。前回は「長打よりもミート」と書きましたが、しっかりミートできたからこそのホームランであると思います。もちろんホームランは結果論である部分もありますが、しっかりとミートをしてレフトへ打ち返した打撃を評価するべきでしょう。駒月仁人選手や木村文紀選手といったライトのポジションを狙うライバルは多いのですが、この紅白戦では1歩リードと言えると思います。

そして野手では水口大地選手で打撃フォームが追い込まれるまでと2ストライクからで変化をつけています。2ストライクからはオープンスタンスのような形になり、なおかつバットを短く持って空振りをしないように、とにかく当てるという考えが見えます。このゲームでも最終回だったでしょうか、追い込まれた後、岩尾利弘投手の外角のボールをバットに乗せてセンター前へ運ぶヒットがありました。この打撃は非常に高い評価を与えられているはずです。しっかりとしたバットコントロールを付けてきていて、やみくもに当ててヒットになったという事ではなく、しっかりと振るべきボールをバットに乗せてセンター前ヒットにしたのでしょう。
追い込まれるまではオープンスタンスにせずに、ステップを踏んでバットを振っています。追い込まれるまではステップによって強いライナーを打とうという考えなのでしょう。
2015シーズンもファームで三振の少なさを評価する声がありましたが、今シーズンは1軍で持ち味を必ずや出してくれるはずです。

投手では岩尾利弘投手が対左打者への攻め方に進化が見られます。特に左打者へのアウトコースへの制球力が安定してきたように感じます。このゲームでは主に変化球中心に投げていたと思いますが、左打者に対してアウトコースでカウントを稼ぐことができるようになってきていますので、進化と言っていいでしょう。
あとはセットポジションの時に球威や制球力が少々落ちてしまう点、ここは課題であると思います。セットアッパーとしての地位を確立するためにもより一層のレベルアップを期待したいと思います。

その他、紅組先発の佐藤勇投手は4イニングで被安打2の無失点と結果は残してくれました。全体的な制球は今一つであったと思いますが、結果を出したことは評価に値するのでしょう。ただ打ち取れるボールはありましたので、今後どのように伸ばしてくかは楽しみです。
課題はまだまだあり、収穫もあった初の紅白戦ですが、全体的には悪い内容ではなかったと思います。課題が見つかった場面はしっかりと修正し、開幕を迎えたいところです。これからの調整に期待したいと思います。



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2016春季キャンプ その11

今回は春季キャンプに取り込んでいる個々の選手の中から、変化の見える選手たちをまとめてみたいと思います。作戦コーチではありますが、新任の橋上秀樹コーチが一部選手の打撃面のアドバイスも行っているようです。嶋重宣コーチと阿部真宏コーチのもう1人の目として存在感を発揮して、選手たちに変化が見える部分が出てきています。

まずは斉藤彰吾選手です。

2015シーズンまでの打撃フォームはバットを完全に立てた状態から、45度付近まで寝かせたうえでスイングに入っていました。しかしこの春季キャンプではバットを完全に立てずに少し寝かせながら構え、そして完全に左肩に一度バットを乗せるところまで寝かせてスイングをしています。フリー打撃でもトス打撃でも同じフォームで打っていますので、打撃フォーム改造に取り組んでいるのでしょう。
秋山翔吾選手のようにボールを面で捉えるような打撃フォームを目指しているようで、より水平に平行な軌道でバットが振れるようなフォームに変わっています。
2015シーズンまでのフォームであれば、タイミングとボールの軌道がピッタリ合えば非常に飛距離が出る不フォームであると思います。ですのでしっかりと合えば本塁打にもなるフォームです。しかし今シーズンのフォームはミートを意識しているので、本塁打よりも打率を意識するような打撃フォームであると思っています。斉藤彰吾選手の場合にはシングルヒットを量産できれば足を使った盗塁でセカンドまでいける可能性が高いですので、ヒットを量産できる打撃フォームにして、出塁できるようになってくれれば課題の打撃にも一歩前進という形になるでしょう。
ライトは駒月仁人選手が長打力をアピールしてきており、なかなか熾烈になってきました。生き残るためには打撃のレベルアップを図っていかなければなりません。

続いて山川穂高選手で、2015シーズンまでのフォームではバットをベルト付近の高さで構えていました。しかしこの春季キャンプではちょうど首の高さで構えています。レポートの中では調子が上がっていけばベルト付近に下げていくと話していますので、今後は元通りになる可能性が高いのでしょう。
打撃フォームで試行錯誤していることは確かで、振り出しの位置で一番タイミングの取りやすい部分を探しているのでしょう。最適なタイミングを探すことと、もう1つバットがスムーズに出てくるのはどこなのかをフリー打撃とトス打撃を行って確認しているものと思われます。完成はもう少し先になるでしょう。

続いて永江恭平選手ですが、スイングの時の右肩が残ってしまうクセを指摘されているようです。当然残ってしまえば右肩が邪魔になるような形になりますのでバットが出にくくなり、結果として詰まってしまったり、打ち損じが発生してしまいます。そのために若干ではありますが、胸のライオンズロゴを投手に見せるような体勢で構えたり、右肩の位置を調整しながら打撃練習に取り込んでいるようです。これは阿部真宏コーチの他、田邊徳雄監督も見守っているようで、打撃練習に置いての強化指定選手のような扱いなのでしょう。
ショートの守備で年俸をもらえる選手であると思いますが、打撃を進化させてショートのレギュラーを掴んでくれればかなりの年俸を稼げる選手だと思います。長年の課題である打撃を克服できるか、注目しています。

ショートのレギュラーを争う鬼崎裕司選手も、テイクバックの際に左手でバットのグリップの上を持つようにアプローチを変更しているようです。一見無駄のようにも見えますが、より大振りをせずにコンパクトにバットを振ることが目的であると思われます。それにより打率と出塁率を残すことを目的としていると思われます。
鬼崎選手も打撃で結果を残せるかが生き残りのポイントになりますし、同じ左打ち遊撃手である木村昇吾選手の加入は刺激になっているはずです。2013シーズンには右投手に対して打率3割を記録しましたので、右投手が先発のゲームだけでもスタメンを任せられるような存在になれば心強いですし、脇谷亮太選手が移籍したしたので、サードでのスタメン出場もあり得るでしょう。

最後に打撃ではありませんが、ショートのレギュラー候補である金子侑司選手に関してです。
雨天の影響で室内練習場で、ポケットの無い特殊グローブで捕球練習を行っていたのですが、捕球体制が少々腰高に感じます。正面からの捕球体制は鬼崎裕司選手や永江恭平選手、木村昇吾選手の方が柔らかく安定感もあり、重心が低い状態から捕球体制に入ります。そのため安定感があります。
金子侑司選手も左右に振られる難しい打球は、高い身体能力を利用して捕球したりというプレーを見せてくれているのですが、正面からの打球処理に関しては今の少々課題が残ります。

最後にショートのレギュラーで言えば、木村昇吾選手が勝ち取る可能性も出てきたように感じます。テスト生で春季キャンプでの合流になりましたがしっかりとチームに馴染んでいます。また他の若手選手達を鼓舞するキャラクターもあり、存在感や評価は上がってきています。もしかすれば今シーズン、背番号0が躍動する姿が見えるかもしれませんので、期待しています。




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2016春季キャンプ その10

春季キャンプも後半戦に入り、第3クールに突入しています。第3クールから相内誠投手に代わり、岩尾利弘投手が合流しています。岩尾利弘投手には是非ともセットアッパー右腕として開幕1軍入り、1軍での活躍を期待しています。
TV報道などでもユニークな練習法やこれまで紹介されていますが、田口昌徳バッテリーコーチ橋上秀樹作戦コーチなど、今シーズンからライオンズに加わった新任コーチのアイデアでこれまでにない練習方法が行われているようです。

特に今シーズンの春季キャンプでは走塁練習の重点的に行なっているようにも思えます。足を使った攻撃はライオンズの課題、テーマでもありますし、得点力を2015シーズンの630得点から向上させるには、走力と走塁を駆使しか行くことが鍵となるでしょう。安打や本塁打を増やしていければもちろん良いと思いますが、相手投手の力もありますので、「高い出塁率」と「走塁」で得点を増やしていくことができるかできないか、これが大きな鍵を握っているようにも思えます。

前にも書いたとおり、今シーズンからホームベースのクロスプレーにおけるルールが変更になります。よって犠牲フライ、スクイズ、内野ゴロゴーなどのランナー3塁の場面での攻撃が変わる可能性が高いでしょう。2015シーズンまではスタートを見合わせていた場面であっても、今シーズンはスタートに踏み切る場面が多くなるでしょう。
以前は捕手側の対策について書きましたが、ランナー側つまり攻撃側から見れば、フォースプレーになる満塁時以外でサードにランナーを置くシチュエーションでの反復練習を、ライオンズに限らずどの球団でも行っていると思われます。
例えばある程度の走力のある選手がサードランナーとなっている時、内野ゴロではゴロゴー、比較的浅い外野フライの際にも躊躇なくタッチアップさせることもあるでしょう。また1塁3塁という場面ではダブルスチールをかけてホームベースで生還できる場面が増えると感じています。

ライオンズもこの春季キャンプで、特にランナーサードという場面でのケース打撃を多く行い、打撃陣は「1点を取るため」にどういった打撃を行えばいいのか、ホームベース突入を行うか行わないかの判断、サードランナーがスタートを切るタイミングの反復練習を行い、シーズン開幕を迎えることが必要でないかと感じています。
1番秋山翔吾選手が2ベースヒットで出て、栗山巧選手が送りバント・進塁打で1死3塁で浅村栄斗選手、などというように実際の場面場面をシュミレーションして練習を行うことでより実戦に近いシュミレーションを行うことができるはずです。

2015シーズンの話になりますが、首位ホークスとライオンズのチーム得点は20点の差をつけられてしまいました。ホークスは651得点、ライオンズは631得点です。1試合に置き換えると0.13点の違いになりますが、この小さな走塁練習により「1点を取りに行く」練習が実を結べば、ライオンズの攻撃陣の個人技、能力を考えると埋められる差ではあると思います。よってシーズンの順位を左右する差になるかもしれませんので、今シーズンはホークスに勝てる得点力を期待したいと思います。

最後に心配事が1つあり、菊池雄星投手です。新聞記事上では二段モーションを取られたようですが、これはフォーム調整の中で対応できるでしょうから、心配はいらないと考えています。
しかし菊池雄星投手本人のコメントの中で、未だに球速にこだわりを見せているようです。木村文紀選手からも「速い」というコメントが有りました。もちろん球速はプロ野球の投手の中の1つの評価ポイントには変わりありません。しかしあまり球速に拘りすぎてしまえば、肩肘に急激な負担がかかり、故障の原因となります。また制球面で苦労をしたりすることもあるでしょう。
菊池雄星投手の重要な目標は「勝てる投手になる」ことです。年頭の目標は「15勝」という言葉を口にしましたが、そのためには150km/hを割るストレートでも、回転数の多い質の高いストレートを投げること、その結果リリースポイントが安定して制球面での苦労も少なくなるでしょう。
余計なことかもしれませんが、プロ入り後一貫して球速にこだわりを見せています。以前のようにスピードガンを1球1球気にする場面はあまり見られなくなりましたが、コメントを聞く限り球速へのこだわりは捨てられないのでしょう。少々心配なコメントでした。

キャンプも後半に入り、疲労もピークでしょうから怪我に気をつけてレベルアップを図ってほしいと思います。



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