春季キャンプは早いもので後半戦となる第三クールに入りました。
A班、宮崎南郷ではアンソニー・セラテリ選手が日に日に存在感を増しているようです。実戦形式でなるフリーバッティングに遊撃手のポジションに入りました。遊撃手のポジションでも守備力としては及第点だそうです。本塁で走者を刺す場面もありましたし、併殺プレーでもなかなかのボール捌きであったようです。キャンプ地の南郷スタジアムでは内野は土のグランドであるため、アメリカマイナーリーグと同じ環境です。ですのでセラテリ選手としても入りやすい環境であったと思います。もちろんライオンズのホームである西武プリンスドームは人工芝であるため、勝手が違いますので安心は出来ませんが、遊撃手での起用の目処が出ればチームとしては大きいはずです。
少々技術的な話をすると現段階のセラテリ選手は、身体能力を生かした守備になっていると推測されます。つまり来た打球に対しての反応や速い打球に対しての処理などは今のところ評価が高いようです。しかし捕球後の送球や難しい体勢から正確に送球する技術はこれは体幹の強さがモノを言います。この部分に関しては未だ未知数であるでしょう。永江恭平選手に関するブログで書きましたが、日本球界での遊撃手の場合、身体能力と体幹が強くないといけません。
セラテリ選手の評価は確かに上がっています。それは打撃練習でもセンター返しに忠実な打撃で、フリー打撃では猛打賞も記録しているようです。打撃である程度の数字を残すようになれば、いよいよ正遊撃手という文字もかすかに見えてきます。
これを見て永江恭平選手、金子侑司選手らはどうするでしょう。私はチームを底上げできるか否かは、この両選手を始め、鬼崎選手や渡辺直人選手を含めた日本人選手にかかっています。ここで意図も簡単にセラテリ選手が正遊撃手になってしまってはチームとしての底上げにはなりません。永江選手、金子侑司選手が「ショートは俺が守るんだ」という姿勢を見せてくれないといけません。特に年齢が若い永江選手、金子侑司選手には注目していきたいと思います。
セラテリ選手に話を戻すと、セラテリ選手の祖母は日本出身であり、縁があります。しかも西武球団を選んだのはマイナーより条件がいいからだそうです。ただこの条件の良さも成績を残さない限りは今後続きません。よってNPBで成功したいと言う気持ちは誰よりも強いはずです。このハングリー精神を買ってみてもいいのではないか、と私は感じています。
少々セラテリ選手の話が長引いてしまいましたが、この他のキャンプの話題で少し話を進めたいと思います。
まずクローザー候補である高橋朋己投手が新たな変化球であるシンカーの習得に取り組んでいるようです。
シンカーと言えば御存知の通り、縦方向の変化(落ちる系のボール)になります。先日藤原良平投手がフォークボールの習得に取り組んでいると書きましたが、左右の違いはあれど藤原投手と高橋朋投手は、サイドハンドあるいはスリークォータータイプの投手になります。
高橋朋投手がなぜシンカーを選択したかは不明瞭ですが、おそらくスリークォーターのフォームから最適な縦変化のボールだったからではないかと見ています。フォークボールの場合、どうしてもボールを投じるときに手を縦方向に上げないといけません。ただサイドスローやスリークォーターのフォームでは手の向きの変化によって見切られてしまう可能性もあるでしょう。よって高橋朋投手はシンカーを選択したのではないかと思います。
2シーズン近くにわたって1軍で活躍していますので、そろそろ新たな球種を作らないと研究されてしまいます。精度はまだまだなようですが、何としても習得して欲しいと思います。
そして12日に岸孝之投手がブルペンに初めて入ったようです。ただ本格的なピッチングではなく、少々強めのキャッチボールでキャッチャーは立ったままであったようです。しかし患部の問題も無く練習をしているとのことなので、まずは一安心といったところでしょう。
開幕投手はまだ分かりませんが、やはり万全の状態であれば岸投手ということになるでしょう。エースとして大車輪の活躍を期待したいと思います。
他に相内誠投手も193球の投げ込みを行ったり、郭俊麟投手の評価も上々なようです。投手陣を中心に順調な調整のようです。
キャンプも後半戦です。早いもので残り1週間少々となりました。各選手怪我のないように調整に全力を上げて欲しいと思います。
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