2017.03.14 13:00開始 at メットライフドーム
埼玉西武●3-4○中日
【勝利投手】吉見
【セーブ】アラウホ
【敗戦投手】多和田
【ホームラン】埼玉西武:なし 中日:ビシエド1号、溝脇1号
このゲーム先発は開幕ローテーション入りが内定している多和田真三郎投手です。結果として5イニングを投げて、被安打3、与四球2で4失点となり、このゲームでは敗戦投手になってしまいました。このゲームでは被安打こそ少なかったのですが、1回表と5回表に四球からランナーを出して2ランホームランを2本許すという内容でした。このゲームでは5イニングで奪三振が僅かに1個、そしてやや飛距離の出ていた外野フライが6本と、多和田真三郎投手としては100%の状態ではなかったのでしょう。
このゲームではスライダーやカーブといった変化球でカウントを取るのに、苦労した印象があります。初回のビシエド選手に対しては抜けて甘くなったスライダーでホームランを許しました。また5回の溝脇選手に対しては初球に抜けたスライダーを投じた後の2球目、高めボールゾーン141km/hのストレートをライトスランドへ運ばれました。この5回の溝脇選手に許したホームラン、これは打った方を褒めるべきではないかと思います。そこまで力強いボールではありませんでしたが、ボール球を思い切りよくライトスタンドへ放り込まれたら仕方ないと考えています。これはライオンズの打撃陣を長年に渡り指導してきた土井打撃コーチの指導効果かもしれませんね。
繰り返しになりますが、このゲームでは多和田真三郎投手の変化球は全く言っていいほど使えませんでした。ただメットライフドームのマウンドが改修されて、マウンド高さが高くなったことは無視できないでしょう。多和田真三郎投手と牧田和久投手に関しては、マウンド高さが高くなりましたので、少々不利な改修であると思います。あとはシーズン開幕後の登板に向けてどう調整してくるのか、また課題であるゲームの立ち上がりにどのように入っていくのか、引き続き課題と感じます。
さて投手陣で書かなければならないのが藤原良平投手でしょう。このゲーム前にファームから昇格してきました。7回表1イニングを三者凡退、1奪三振と結果を出してくれました。やはり藤原良平投手にとって伝家の宝刀と言えるスライダーが非常に有効ですね。
例えば先頭のゲレーロ選手から空振り三振を奪ったスライダーは、右打者から見ればアウトコースのボールゾーンへ逃げながら落ちていく軌道です。これだけ曲がって落ちていけば、どうしても手が出てしまうでしょう。また球速は140km/hに満たないのですが、低めにきれいなストレートを集めていましたので、そうそうカウントを取れずに苦しむことは無いのではないかと思います。これであればシーズン中でも140km/hを少し上回る球速が出れば、機能するでしょう。
そしてピッチングフォームもスライダーとストレートでピッチングフォームのズレが少なくなっているように感じます。本音を言えば、もう少しシンカーがウィニングショットで機能するかを見てみたかったのですが、スライダーでカウントも取れていましたし、空振りも取れていましたので、今シーズンは非常に大きな武器になると思います。
今シーズンも引き続き、先発投手陣が早いイニングで降板してしまう事が多いと予想されます。ですので5回とか6回といったゲーム中盤にリリーバーが出る場面は非常に多くなるでしょう。
そこの役割を武隈祥太投手1人で担うのは無理があると思います。ですのでゲーム中盤のリリーバーとして藤原良平投手が貴重な戦力になるのではないかと考えています。ただ大体の先発ローテーション投手が5イニング程度のイニングかと思いますので、ゲーム中盤を担当するリリーバーがもう1名でも2名でも欲しいですね。
そして打線ではこのゲーム、9番ショートで外崎修汰選手をスタメンで起用しました。これまで源田壮亮選手を起用してきたポジションですが、疲労も考慮したのでしょう。また右打ちのショートということで、外崎修汰選手もこれから起用していく必要があるでしょう。
結果として内野安打と四球で出塁し、守備に関してもそれなりにこなしてくれていました。ギックリ腰による調整遅れの影響は思ったより感じられません。今後は源田壮亮選手の状態も見ながら、外崎修汰選手の状況も確認しながらオープン戦を進めていく必要があるでしょう。また中村剛也選手に代わりサードで起用テストをしていく必要も出てくると感じています。
またこのゲームでは大崎雄太朗選手や鬼崎裕司選手といったベテラン勢も1軍に上がってきました。このゲームのライオンズは10個の四球をもらいながら3得点という結果でした。吉見投手の投球術にハマってしまい、ここはライオンズ打線の課題かと思いますし、勝敗だけを見るのであれば、田代将太郎選手の1番は少々厳しいかなと感じます。
ただシーズンであればここは秋山翔吾選手が間違いなく起用されますので、現段階で機能しなくても問題ないです。ただ打線の形を作っていきたいので、1番に大崎雄太朗選手を起用する事も可能性としてはあるのではないかと思います。
あとは7番指名打者でスタメン起用されている山川穂高選手ですが、1安打の他、2つ四球を選べています。ホームランこそオープン戦では出ていませんが、このように四球を選んで打てるボールを待つことができれば、もっと打率は上がってくるでしょう。
もちろんホームランも重要なのかもしれませんが、振り回しての三振がありませんので、今シーズンは高い評価を与えられる選手かと思います。
もちろん持ち味であるホームランや長打を捨てろとは言いませんし、それが山川穂高選手の魅力である点は否定できないでしょう。もちろん四球狙いの打撃は良くありません。
ただ今シーズンここまでの山川穂高選手は、狙いに行った四球ではなく、打ちに行くボールが無かったので四球を選んでいるように感じます。この部分は高い評価を与えられる部分かと思いますし、シーズン開幕後にこのような意識で打席に入れれば、極度の不振で数字を落とすことはあまり考えられないのではないかと思います。よって辻発彦監督にとって計算が立つ選手になり、そうなれば出番も格段に増えるでしょう。
今シーズンはシーズン通じて1軍で、スタメンで出場することを第一目標に、ブレイクの1年にしてほしいと思います。
最後に栗山巧選手が交通事故に遭い、背中の張りを訴えているようです。ゲームに向かう途中に追突されたようです。状況から考えるとムチウチかと思いますが、大事を取って検査するべきかもしれません。続報を待ちたいとは思いますが、非常に心配なニュースです。
勝敗を言えばベテランの上本達之選手の1打で1点差まで追い上げるも惜敗という事になるでしょう。またリリーバーに関しては文句ない結果、出来であったと感じます。あとは先発ローテーションで計算が立つ投手がもう少し出てきてくれること、またフロントは実績のある先発投手要因を外国人、トレードなどで獲得できないか、検討していって欲しいと考えています。
埼玉西武●3-4○中日
【勝利投手】吉見
【セーブ】アラウホ
【敗戦投手】多和田
【ホームラン】埼玉西武:なし 中日:ビシエド1号、溝脇1号
このゲーム先発は開幕ローテーション入りが内定している多和田真三郎投手です。結果として5イニングを投げて、被安打3、与四球2で4失点となり、このゲームでは敗戦投手になってしまいました。このゲームでは被安打こそ少なかったのですが、1回表と5回表に四球からランナーを出して2ランホームランを2本許すという内容でした。このゲームでは5イニングで奪三振が僅かに1個、そしてやや飛距離の出ていた外野フライが6本と、多和田真三郎投手としては100%の状態ではなかったのでしょう。
このゲームではスライダーやカーブといった変化球でカウントを取るのに、苦労した印象があります。初回のビシエド選手に対しては抜けて甘くなったスライダーでホームランを許しました。また5回の溝脇選手に対しては初球に抜けたスライダーを投じた後の2球目、高めボールゾーン141km/hのストレートをライトスランドへ運ばれました。この5回の溝脇選手に許したホームラン、これは打った方を褒めるべきではないかと思います。そこまで力強いボールではありませんでしたが、ボール球を思い切りよくライトスタンドへ放り込まれたら仕方ないと考えています。これはライオンズの打撃陣を長年に渡り指導してきた土井打撃コーチの指導効果かもしれませんね。
繰り返しになりますが、このゲームでは多和田真三郎投手の変化球は全く言っていいほど使えませんでした。ただメットライフドームのマウンドが改修されて、マウンド高さが高くなったことは無視できないでしょう。多和田真三郎投手と牧田和久投手に関しては、マウンド高さが高くなりましたので、少々不利な改修であると思います。あとはシーズン開幕後の登板に向けてどう調整してくるのか、また課題であるゲームの立ち上がりにどのように入っていくのか、引き続き課題と感じます。
さて投手陣で書かなければならないのが藤原良平投手でしょう。このゲーム前にファームから昇格してきました。7回表1イニングを三者凡退、1奪三振と結果を出してくれました。やはり藤原良平投手にとって伝家の宝刀と言えるスライダーが非常に有効ですね。
例えば先頭のゲレーロ選手から空振り三振を奪ったスライダーは、右打者から見ればアウトコースのボールゾーンへ逃げながら落ちていく軌道です。これだけ曲がって落ちていけば、どうしても手が出てしまうでしょう。また球速は140km/hに満たないのですが、低めにきれいなストレートを集めていましたので、そうそうカウントを取れずに苦しむことは無いのではないかと思います。これであればシーズン中でも140km/hを少し上回る球速が出れば、機能するでしょう。
そしてピッチングフォームもスライダーとストレートでピッチングフォームのズレが少なくなっているように感じます。本音を言えば、もう少しシンカーがウィニングショットで機能するかを見てみたかったのですが、スライダーでカウントも取れていましたし、空振りも取れていましたので、今シーズンは非常に大きな武器になると思います。
今シーズンも引き続き、先発投手陣が早いイニングで降板してしまう事が多いと予想されます。ですので5回とか6回といったゲーム中盤にリリーバーが出る場面は非常に多くなるでしょう。
そこの役割を武隈祥太投手1人で担うのは無理があると思います。ですのでゲーム中盤のリリーバーとして藤原良平投手が貴重な戦力になるのではないかと考えています。ただ大体の先発ローテーション投手が5イニング程度のイニングかと思いますので、ゲーム中盤を担当するリリーバーがもう1名でも2名でも欲しいですね。
そして打線ではこのゲーム、9番ショートで外崎修汰選手をスタメンで起用しました。これまで源田壮亮選手を起用してきたポジションですが、疲労も考慮したのでしょう。また右打ちのショートということで、外崎修汰選手もこれから起用していく必要があるでしょう。
結果として内野安打と四球で出塁し、守備に関してもそれなりにこなしてくれていました。ギックリ腰による調整遅れの影響は思ったより感じられません。今後は源田壮亮選手の状態も見ながら、外崎修汰選手の状況も確認しながらオープン戦を進めていく必要があるでしょう。また中村剛也選手に代わりサードで起用テストをしていく必要も出てくると感じています。
またこのゲームでは大崎雄太朗選手や鬼崎裕司選手といったベテラン勢も1軍に上がってきました。このゲームのライオンズは10個の四球をもらいながら3得点という結果でした。吉見投手の投球術にハマってしまい、ここはライオンズ打線の課題かと思いますし、勝敗だけを見るのであれば、田代将太郎選手の1番は少々厳しいかなと感じます。
ただシーズンであればここは秋山翔吾選手が間違いなく起用されますので、現段階で機能しなくても問題ないです。ただ打線の形を作っていきたいので、1番に大崎雄太朗選手を起用する事も可能性としてはあるのではないかと思います。
あとは7番指名打者でスタメン起用されている山川穂高選手ですが、1安打の他、2つ四球を選べています。ホームランこそオープン戦では出ていませんが、このように四球を選んで打てるボールを待つことができれば、もっと打率は上がってくるでしょう。
もちろんホームランも重要なのかもしれませんが、振り回しての三振がありませんので、今シーズンは高い評価を与えられる選手かと思います。
もちろん持ち味であるホームランや長打を捨てろとは言いませんし、それが山川穂高選手の魅力である点は否定できないでしょう。もちろん四球狙いの打撃は良くありません。
ただ今シーズンここまでの山川穂高選手は、狙いに行った四球ではなく、打ちに行くボールが無かったので四球を選んでいるように感じます。この部分は高い評価を与えられる部分かと思いますし、シーズン開幕後にこのような意識で打席に入れれば、極度の不振で数字を落とすことはあまり考えられないのではないかと思います。よって辻発彦監督にとって計算が立つ選手になり、そうなれば出番も格段に増えるでしょう。
今シーズンはシーズン通じて1軍で、スタメンで出場することを第一目標に、ブレイクの1年にしてほしいと思います。
最後に栗山巧選手が交通事故に遭い、背中の張りを訴えているようです。ゲームに向かう途中に追突されたようです。状況から考えるとムチウチかと思いますが、大事を取って検査するべきかもしれません。続報を待ちたいとは思いますが、非常に心配なニュースです。
勝敗を言えばベテランの上本達之選手の1打で1点差まで追い上げるも惜敗という事になるでしょう。またリリーバーに関しては文句ない結果、出来であったと感じます。あとは先発ローテーションで計算が立つ投手がもう少し出てきてくれること、またフロントは実績のある先発投手要因を外国人、トレードなどで獲得できないか、検討していって欲しいと考えています。