2017.05.31 18:00開始 at メットライフドーム
埼玉西武●4-9○広島東洋
【勝利投手】大瀬良(3勝0敗0S)
【敗戦投手】ガルセス(1勝1敗0S)
【ホームラン】埼玉西武:秋山10号 広島東洋:會澤2号、堂林2号、鈴木10号
このゲーム先発は来日初先発となるフランク・ガルセス投手でした。結果として4イニング1/3を投げて被安打3、与四死球5で4失点で敗戦投手となりました。
対左のワンポイントリリーバーとして2試合ほど起用されてからの先発ということで、まず立ち上がりがどうなのかと心配をしましたが、立ち上がり1回表は無失点に抑えてくれました。2番の菊池選手に対してはサード強襲の内野安打を許してしまいますが、これは実質的に中村剛也選手のエラーですので、気にすることは無いでしょう。
まず立ち上がりはまさしく強力カープ打線を力でねじ伏せるようなピッチングでした。リリーバーを経験したことで、ゲームの入りから100%のパワーを出して立ち上がれたのだと思います。もともと変則的なフォームも相まって、カープの上位打線の選手がフランク・ガルセス投手のストレートを対応できないのです。左打者である1番田中選手からはほぼ真ん中の148km/hのストレートに空振り三振を奪いましたし、4番鈴木誠也選手からは真ん中高めの148km/hのストレートで内野への凡フライに打ち取りました。タイミングは合っていたのでストレート狙いだったかと思いますが、狙いにって完全に球威で押し勝っていましたのでガルセス投手の勝ちという対戦だったと思います。
2回表はエルドレッド選手から右打者が5名続く打線で、ガルセス投手にとっては厳しい打順でした。ただ四球を2つ出してしまいましたが、結果的に無失点で切り抜けてくれたと思います。右打者に対してはエルドレッド選手から空振りを取ったチェンジアップをどれだけ投げることができるかが鍵になりそうです。ただこのイニングはスライダーやカーブを少し多めに投げて、打者の目線を上手く変える配球、リードが行えていたのではないかと思います。右打者のインコースへのストライクゾーンが非常に狭いので苦戦しそうな印象を受けます。
先発起用はメジャーでの経験も豊富なので、うまく立ち上がった後のイニングで今度は変化球もうまく交えてピッチングを組み立てることができるかどうか、先発投手としての適性を見極めるポイントではないかと思います。2回表のように変化球で目先を変えるピッチングができれば、ある程度のイニングを任せることができるのではないかと思います。
4回表に8番會澤選手に逆転2ランホームランを許してしまいますが、これはB2-S2の並行カウントであのようにスイングされたら致し方ないでしょう。スライダーが3球続いたので目が慣れたと言われればそれまでかもしれませんが、これは打った方を褒めるべきでしょうね。
結論から言えばガルセス投手は対左打者に対してのピッチングや、そこそこの球威を持っており戦力に必ずなってくれる投手だと思います。しかし先発ローテーションとして考えると、ウィニングショットを確立できていない点や肩あたりのスタミナを考えると、適性としてはリリーバーなのかなと見ています。チーム状況として先発のチャンスをもらってますが、次回以降の登板はどうなのか検討する余地はあると思います。
打線では1回裏、秋山翔吾選手のセンター前ヒット、源田壮亮選手の進塁打で1死2塁と先制のチャンスを作りますが、浅村栄斗選手と中村剛也選手が倒れ無得点に終わってしまいました。特に浅村栄斗選手の気負いというべきか、ノースリーからカープ先発の大瀬良投手が投じたアウトコースへのストレートをフルスイングして、ファーストフライに倒れてしまいましたが、連敗中のチームをキャプテンとして何とかしてやろうという気持ちが出たのでしょう。
結果としては最悪なのですが、4番中村剛也選手や5番エルネスト・メヒア選手がここ数試合は全くと言っていいほど機能しない中、相当な重圧が乗ってきていることは確かかとは思います。少々嫌な形で、ライオンズが得点が取れずに負けが込むときによく見られる光景です。
3回裏1死の場面で金子侑司選手がセカンドへ高いバウンドのゴロを打っての内野安打を放ちます。もちろん金子侑司選手の走力で取った内野安打と言えるのですが、打席をよく見ると金子侑司選手は「強くバットを振っている」です。もちろん大振りをするということではありませんが、コンパクトにしっかりとバットを振っているので、不思議なもので自分有利な打球になるのです。
直前の炭谷銀仁朗選手のようにどこかライトへ合わせたようなスイングですと、確かに外野まで飛ぶ比較的飛距離の出た打球になるのですが、打球自体は完全に弱かったですね。今のライオンズに必要なのは、金子侑司選手のように強くバットを振って塁に出てくれるバッターであることは間違いありません。金子侑司選手はしっかりと盗塁を決めて、1死2塁で秋山翔吾選手に回すことが出来ましたのでこの3回裏は第1打席でしっかりと仕事をしてくれたと見るべきでしょう。
結果的に相手のミスではありますが、先制点を奪うことが出来ました。この部分をしっかりと評価するべきでしょう。
このゲームでは内野安打を2本打って、足でも魅せてくれました。外野手でやっと流れを変えられる選手がファームから上がってきてくれました。厳しい状況ですが金子侑司選手が新たな風を吹かせることで、少しでもチームが好転することを期待しています。
最後にあまりこんな事は書きたくないのですが・・・
年俸が高くしっかりと働かなければならない選手が、エラーで大量失点のきっかけを作ったり、当たりは強いとは言えゴロを捕球できなかったり、甘いボールをミスショットばかりしていればやはりチームのムードは悪くなってしまいます。これでは秋山翔吾選手がいくら打ったり、源田壮亮選手がしっかり繋いでも、浅村栄斗選手がしっかりとチームを牽引しても厳しいでしょう。
上にも書きましたが、浅村栄斗選手に過度なプレッシャー重圧がかかって潰れてしまうことが一番怖いですね。
ですのでチームを乗せるために、1番から源田、金子侑、秋山、浅村、メヒア、栗山、中村or渡辺直・・・のように打順を組み替えても面白かもしれませんね(1番2番は逆でもいいですが、できるだけジグザグにするため)。
最終回に取った3点が、明日のゲームの流れを少しでもライオンズに来てくれることを期待しています。このゲームの結果は見ての通り、明日です。
※近頃多忙で、コメント返しもなかなかできずに申し訳ございません!またゲームビューも飛び飛びになると思いますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
埼玉西武●4-9○広島東洋
【勝利投手】大瀬良(3勝0敗0S)
【敗戦投手】ガルセス(1勝1敗0S)
【ホームラン】埼玉西武:秋山10号 広島東洋:會澤2号、堂林2号、鈴木10号
このゲーム先発は来日初先発となるフランク・ガルセス投手でした。結果として4イニング1/3を投げて被安打3、与四死球5で4失点で敗戦投手となりました。
対左のワンポイントリリーバーとして2試合ほど起用されてからの先発ということで、まず立ち上がりがどうなのかと心配をしましたが、立ち上がり1回表は無失点に抑えてくれました。2番の菊池選手に対してはサード強襲の内野安打を許してしまいますが、これは実質的に中村剛也選手のエラーですので、気にすることは無いでしょう。
まず立ち上がりはまさしく強力カープ打線を力でねじ伏せるようなピッチングでした。リリーバーを経験したことで、ゲームの入りから100%のパワーを出して立ち上がれたのだと思います。もともと変則的なフォームも相まって、カープの上位打線の選手がフランク・ガルセス投手のストレートを対応できないのです。左打者である1番田中選手からはほぼ真ん中の148km/hのストレートに空振り三振を奪いましたし、4番鈴木誠也選手からは真ん中高めの148km/hのストレートで内野への凡フライに打ち取りました。タイミングは合っていたのでストレート狙いだったかと思いますが、狙いにって完全に球威で押し勝っていましたのでガルセス投手の勝ちという対戦だったと思います。
2回表はエルドレッド選手から右打者が5名続く打線で、ガルセス投手にとっては厳しい打順でした。ただ四球を2つ出してしまいましたが、結果的に無失点で切り抜けてくれたと思います。右打者に対してはエルドレッド選手から空振りを取ったチェンジアップをどれだけ投げることができるかが鍵になりそうです。ただこのイニングはスライダーやカーブを少し多めに投げて、打者の目線を上手く変える配球、リードが行えていたのではないかと思います。右打者のインコースへのストライクゾーンが非常に狭いので苦戦しそうな印象を受けます。
先発起用はメジャーでの経験も豊富なので、うまく立ち上がった後のイニングで今度は変化球もうまく交えてピッチングを組み立てることができるかどうか、先発投手としての適性を見極めるポイントではないかと思います。2回表のように変化球で目先を変えるピッチングができれば、ある程度のイニングを任せることができるのではないかと思います。
4回表に8番會澤選手に逆転2ランホームランを許してしまいますが、これはB2-S2の並行カウントであのようにスイングされたら致し方ないでしょう。スライダーが3球続いたので目が慣れたと言われればそれまでかもしれませんが、これは打った方を褒めるべきでしょうね。
結論から言えばガルセス投手は対左打者に対してのピッチングや、そこそこの球威を持っており戦力に必ずなってくれる投手だと思います。しかし先発ローテーションとして考えると、ウィニングショットを確立できていない点や肩あたりのスタミナを考えると、適性としてはリリーバーなのかなと見ています。チーム状況として先発のチャンスをもらってますが、次回以降の登板はどうなのか検討する余地はあると思います。
打線では1回裏、秋山翔吾選手のセンター前ヒット、源田壮亮選手の進塁打で1死2塁と先制のチャンスを作りますが、浅村栄斗選手と中村剛也選手が倒れ無得点に終わってしまいました。特に浅村栄斗選手の気負いというべきか、ノースリーからカープ先発の大瀬良投手が投じたアウトコースへのストレートをフルスイングして、ファーストフライに倒れてしまいましたが、連敗中のチームをキャプテンとして何とかしてやろうという気持ちが出たのでしょう。
結果としては最悪なのですが、4番中村剛也選手や5番エルネスト・メヒア選手がここ数試合は全くと言っていいほど機能しない中、相当な重圧が乗ってきていることは確かかとは思います。少々嫌な形で、ライオンズが得点が取れずに負けが込むときによく見られる光景です。
3回裏1死の場面で金子侑司選手がセカンドへ高いバウンドのゴロを打っての内野安打を放ちます。もちろん金子侑司選手の走力で取った内野安打と言えるのですが、打席をよく見ると金子侑司選手は「強くバットを振っている」です。もちろん大振りをするということではありませんが、コンパクトにしっかりとバットを振っているので、不思議なもので自分有利な打球になるのです。
直前の炭谷銀仁朗選手のようにどこかライトへ合わせたようなスイングですと、確かに外野まで飛ぶ比較的飛距離の出た打球になるのですが、打球自体は完全に弱かったですね。今のライオンズに必要なのは、金子侑司選手のように強くバットを振って塁に出てくれるバッターであることは間違いありません。金子侑司選手はしっかりと盗塁を決めて、1死2塁で秋山翔吾選手に回すことが出来ましたのでこの3回裏は第1打席でしっかりと仕事をしてくれたと見るべきでしょう。
結果的に相手のミスではありますが、先制点を奪うことが出来ました。この部分をしっかりと評価するべきでしょう。
このゲームでは内野安打を2本打って、足でも魅せてくれました。外野手でやっと流れを変えられる選手がファームから上がってきてくれました。厳しい状況ですが金子侑司選手が新たな風を吹かせることで、少しでもチームが好転することを期待しています。
最後にあまりこんな事は書きたくないのですが・・・
年俸が高くしっかりと働かなければならない選手が、エラーで大量失点のきっかけを作ったり、当たりは強いとは言えゴロを捕球できなかったり、甘いボールをミスショットばかりしていればやはりチームのムードは悪くなってしまいます。これでは秋山翔吾選手がいくら打ったり、源田壮亮選手がしっかり繋いでも、浅村栄斗選手がしっかりとチームを牽引しても厳しいでしょう。
上にも書きましたが、浅村栄斗選手に過度なプレッシャー重圧がかかって潰れてしまうことが一番怖いですね。
ですのでチームを乗せるために、1番から源田、金子侑、秋山、浅村、メヒア、栗山、中村or渡辺直・・・のように打順を組み替えても面白かもしれませんね(1番2番は逆でもいいですが、できるだけジグザグにするため)。
最終回に取った3点が、明日のゲームの流れを少しでもライオンズに来てくれることを期待しています。このゲームの結果は見ての通り、明日です。
※近頃多忙で、コメント返しもなかなかできずに申し訳ございません!またゲームビューも飛び飛びになると思いますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。