先発投手の一角を担う十亀剣投手が非常に心配な状態になっています。9月8日にメットライフドームで行われたマリーンズ戦では立ち上がりの2イニングで8点を失い、2イニングでKOという結果になりました。打線の奮起で負けこそ消してくれましたが、先発ローテーションを担わなければならない投手が立ち上がり2イニングで8点も失ってしまうようであれば、やはりゲームにならないでしょう。ライオンズ打線の奮起を持ってしても、ワンサイドゲームをようやく回避することがいっぱいであると思います。



十亀剣投手と言えば、シーズン前のオフにピッチングフォームの改造を行いました。具体的に言えば今シーズンから解禁された二段モーションのピッチングフォームを取り入れると言うもので、キャンプ中の手応えは良かったようです。
しかしシーズンが開幕すると、ここまで5勝8敗と負け越してしまっていますし、防御率も4.61と寂しい数字です。また7月3日のファイターズ戦を最後に勝ちがついておらず、約2ヶ月勝っていない事になります。シーズン前は菊池雄星投手、多和田真三郎投手ともに、先発陣の柱として期待されただけに、ここまでは大きく期待を裏切ってしまっています。

今シーズンの十亀剣投手は、とにかく毎イニングヒットや四死球で多くのランナーを出します。もちろんランナーを出しても粘れることもあるのですが、9月8日のゲームのように1歩間違えると大量失点、というゲームになってしまいますし、当然毎イニングランナーを出していれば野手のリズムもつかめずに援護点にも恵まれにくくなります。よって勝てない、という悪循環になってしまっています。

土肥義弘投手コーチのコメントからは、十亀剣投手を一旦先発ローテーションから外すようです。一旦ファームで再調整を行い、様子を見るようですが、ここまでの結果からすると致し方ないのでしょう。
十亀剣投手はもともと好不調の波は激しいタイプですが、ここまで安定しないようであれば仕方ないでしょう。
ピッチングが安定しない理由は見ての通りで、あまりにも投げミスが多いことでしょう。捕手の構えたところに行くボールは非常に少ないですし、それによってカウントを不利にしてしまう、また真ん中のコースに投げ込んでしまい痛打、という形です。特に追い込んでから目を覆いたくなるような甘いコースに投げ込んでしまうこともあり、2ストライクからの痛打も多いですね。

上に書いたとおり今シーズンは二段モーションを利用したピッチングフォームに改造しました。ただキャンプ中に完全に固め切ることができなかったのか、段々とピッチングフォームのバランスが崩れ、下半身、リリースポイント、体重移動などが理想とする形から少しずつずれてしまっているのでしょう。その結果、制球力が失われ、ストレートがシュート回転してしまい、球威が失われた状態になっていると見ています。またシンカーもサード方向へ横滑りしながら落ちていくようなボールも見えますので、これもピッチングフォームのズレが原因なのかなと考えてしまいます。
今シーズンも5月頃は好調で、月間防御率が1点台という時期もありました。ですのでピッチングフォーム改造の方向性は間違っていると思えず、やはりどこかのズレが原因なのでしょう。

唯一、変化球の中でカーブは昨シーズンに比べしっかりとブレーキが掛かる良いボールになっているように感じます。ただそのカーブもストレートがシュート回転し、本来の状態でないですので効果も薄れてしまいます。
登録抹消になり、やはり十亀剣投手にはキャンプ中に仕上げたピッチングフォームに戻すことに全力を注いでほしいと感じます。今後、CSや日本シリーズでは投げてもらわないと困る投手ですから、早い段階での復調を期待する、これしかないでしょう。

代役として誰を抜擢するかは明らかになっていませんが、これからシーズン最終盤に入り、連戦も続きますがこの中でニューヒーローが出現することも併せて期待したいですね。



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