2017.09.13 18:00開始 at Kスタ宮城
東北楽天3-7○埼玉西武
【勝利投手】十亀(8勝5敗0S)
【敗戦投手】藤平(2勝3敗0S)

【ホームラン】埼玉西武:中村26号 東北楽天:島内14号



本当によく打ってくれたと思います。1-3と2点のビハインドで迎えた6回表、1死ランナー1塁2塁の場面で、7番サードでスタメン出場した中村剛也選手の一撃です。カウントB2-S2の並行カウントからの5球目、イーグルス先発の藤平選手からすればやや失投と言えるかと思いますが、フォークボールかスライダーがやや甘く入り、そのままレフトスタンドへの26号逆転3ランホームランで2-3と劣勢だったゲームを一振りでひっくり返してくれたと思います。
特にこのゲームでは、イーグルス先発の藤平投手にはチームとして苦しめられました。低めへのスライダーのキレは抜群でしたし、このゲームの球審の広めのストライクゾーンも相まって、苦しかったですね。藤平投手に関しては高卒1年目でこれだけのピッチングができるのですから、野球界全体として考えれば逸材と言うべきなのでしょう。特に上にも書いたとおりスライダーのキレは新人離れしていると思います。

ただもちろん藤平投手がいくら良いからと言っても、仮に投げ負けてしまうようであれば2位争いをする上で相当なダメージになったはずです。しかし主力選手である中村剛也選手の一振りでライオンズを救ってくれました。このゲームでは藤平投手の前に、秋山翔吾選手と浅村栄斗選手がヒット1本に抑えられましたし、浅村栄斗選手と中村剛也選手は併殺打を放って、藤平投手を救ってしまった場面もありました。これも一振りで挽回してくれた、と言っていいでしょう。
やはり劣勢のゲームを一振りで跳ね返せる力を持っているのは、中村剛也選手であり、エルネスト・メヒア選手ではなかろうかと感じます。今シーズンはなかなか元気がありませんが、終盤の戦いの中での存在感は流石だと言えるでしょう。

あえてもう1点書き進めるとすれば、ホームランのあとに得点を重ねたところでしょう。中村剛也選手の逆転3ランホームランのあと、下位打線で相手側のミスも絡めチャンスメイクし、金子侑司選手のライトへの犠牲フライで追加点を奪います。1番に抜擢されている金子侑司選手のチームバッティングでしょう。このあたり大技だけでない素晴らしい攻撃だと思います。
特に左の好打者が多いイーグルス戦では、1点差のまま終盤を迎えれば荒れるゲームになってしまう可能性があります。ライオンズの勝ちパターンリリーバーは全て右投手ですし、武隈祥太投手は抹消中です。ですので5点目となった金子侑司選手の犠牲フライが非常に大きな得点だったと感じます。

先発の十亀剣投手も6イニングを投げて113球、3失点(自責点2)としっかりとゲームメイクをしてくれましたし、牧田和久投手以下のリリーバーも素晴らしかったと思います。他にも書くところはいっぱいありますが、大事な仙台での2位攻防戦に先勝し、中村剛也選手の1振りで劣勢のゲームを跳ね返し、勝利したこと、このゲームはもうこれだけで良いでしょう。ナイスゲームでした。
明日は菊池雄星投手に岸孝之投手との投げ合いを制してもらい、イーグルス戦連勝と行きたいところですね。




SOD(ソフト・オン・デマンド)ch