2017.09.07 18:00開始 at メットライフドーム 
埼玉西武3-0千葉ロッテ
【勝利投手】菊池(14勝6敗0S)
【敗戦投手】関谷(1勝4敗0S)

【ホームラン】埼玉西武:山川15号、秋山23号 千葉ロッテ:なし




このゲームはエースである菊池雄星投手が本当に素晴らしかったと思います。結果として121球、被安打4、与四球1で完封勝利で今シーズン14勝目を達成しました。6連戦のちょうど真ん中で、リリーバーを1名も起用せずに勝利する事ができましたので、非常に意味のあるピッチングだったと思います。
例の二段モーション疑惑からピッチングフォームを矯正し、実質的に2試合目のこのゲームで、本当に素晴らしいピッチングだったと感じます。
ますストレートですが、フォーム矯正直後はなかなか球速が出ませんでしたが、ここに関してもフォーム矯正前の水準まで戻ってきたと感じます。立ち上がり1回表からストレートに関してはコンスタントに150km/hを超えるボールを投げ込んでいました。そして圧巻だったのは90球に差し掛かった7回表、ペーニャ選手との対戦でしょう。初球のストレートで156km/h、2球目のストレートで自己最速タイの158km/h、3球目で155km/hと1発ホームランのあるペーニャ選手に対してストレートの球速と力で抑え込んでやろうというピッチングでしょう。

そしてフォーム矯正後、却ってキレが良くなったと感じるのがスライダーでしょう。右打者から見てインローに落ち込むような軌道のスライダーが凄まじいキレというべきか、魔球と言っても決して大袈裟ではないボールだと感じます。
もちろん偶然だとは思いますが、このフォーム矯正でより一層スライダーが使えるボールになっていると思います。上に書いたようにコンスタントに150km/hを超えるストレートとこのキレのあるスライダーがあれば、相手打者からすれば対応をしていくのはなかなか難しいと感じます。

それにしてもシーズンの途中でピッチングフォームの変更を行っていくのは、本当に容易なことではないでしょう。その中でしっかりと対応し、完封勝利を挙げてしっかりと結果を出してくれる菊池雄星投手の能力、投手としての力は本当に素晴らしく、まさしくNPBを代表する左腕であると言っていいでしょう。このゲームではメジャーリーグからスカウト陣が来ていたようですが、良いアピールになったでしょう。
残り19試合となりましたし、ラストスパートの時期に来ました。今後中5日、場合によっては中4日という登板間隔での登板も出てくるでしょうけれど、それでも菊池雄星投手なら結果を出してくれると思います。

打線ではマリーンズ関谷投手を打ちあぐねてしまいましたが、効果的なホームランで援護ができたと思います。3点もあれば、このゲームの菊池雄星投手の状態を考えると、充分すぎる援護でしょう。
特に4番ファーストでスタメン出場した山川穂高選手は、2回裏に先制ソロホームランを放ちます。この打席はB1からの2球目、関谷投手の投げミスで失投であったカーブではありますが、凄い打球がバックスクリーンの左へ吸い込まれて行きました。
失投とは言え、苦手とするカーブをホームランにした事は今後の自信にしてもいいと思いますし、もしかしたら山川穂高選手にとって、ターニングポイントになるホームランかもしれません。

このゲームは本当に菊池雄星投手に尽きます。
マリーンズ3連戦勝ち越しとなりました。明日からのファイターズ戦もしっかりと勝ってまずは2位確保をしてほしいものです。




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