2017.08.06 18:00開始 at メットライフドーム 
埼玉西武6-1福岡ソフトバンク
【勝利投手】ウルフ(9勝2敗0S)
【敗戦投手】武田(3勝2敗0S)

【ホームラン】埼玉西武:山川8号、外崎9号 福岡ソフトバンク:なし




まさに「神ってる」とはこのことでしょう。
このゲームも山川穂高選手です。2−1とリードをした5回裏2死1塁2塁の場面で、B1−S1からの3球目、ホークス先発の武田投手が投じた145km/hのインハイに食い込んでくるシュートにやや詰まったようなバッティングでありました。表現は適切でないかもしれませんが、右手首で強引にバットを押し込んで、無理矢理掬い上げたバッティングでした。
このゲームでのホークス先発の武田投手は非常に調子がよく、ライオンズ打線としては付け入るスキが無かったのですが、インハイに食い込んでくるボールをこういったバッティングでスタンドまで運ばれるようでは、ホークスバッテリーとしてはたまったものではないでしょう。言葉は悪いですが、非常に強引にホームランにしたというバッティングでした。
大型連勝の立役者と言える選手で、昨日連勝が止まって直後のゲームでこのようにヒーローになり、連敗を阻止したのは非常に素晴らしい活躍です。まさしく神ってる打撃でした。直近5試合で14打点を叩き出している神ってる打撃、非常に頼りになります。

これが3ランホームランになり、5−1とリードを広げる一打になりました。直前の5回表に上林選手のタイムリーヒットで1−1の同点に追いつかれたのですが、ライトの外崎修汰選手が素晴らしいバックホームを見せるものの、炭谷銀仁朗捕手が捕球ミスをしてしまい、これでランナーが生還し非常に嫌な形での失点になってしまいます。
この場面で記録上はライトの外崎修汰選手に送球エラーが付いてしまっていますが、これは何故なのでしょう。外崎修汰選手としては最高の打球処理をしましたし、バックホームも特に文句のないコントロールだったと思います。ただ炭谷銀仁朗捕手が捕球できなかったので、これは炭谷銀仁朗捕手のミスでしょう。

この神ってるバッティングを見て黙っていないのが富士大学の後輩、外崎修汰選手です。5−1とリードした8回裏、岡本健投手のアウトハイのストレートを力強く力強く振り抜き、右中間へのソロホームランと非常に素晴らしいバッティングでした。
思えば昨日、サファテ投手からサヨナラ打と思われたライトフライも同じような形で打ってのソロホームランでした。昨日はサファテ投手の球威に負けてしまった形ですが、このゲームでリベンジしてくれました。富士大学アベックホームランで勝利を呼び込んでくれました。

そして先発のブライアン・ウルフ投手ですが、7イニングを投げて87球、被安打3、与四死球3、4奪三振で1失点、9勝目を挙げました。ナイスピッチングだったと思います。
特に後半戦に入ってから、奪三振が多くなって、その結果投球数が増加してしまい6イニングまでのピッチングになってしまいましたが、このゲームでは本来のピッチングを取り戻して12個のゴロアウトを取りました。
土肥義弘ピッチングコーチからも「原点に帰れ」というアドバイスがあったようですし、このゲームでブライアン・ウルフ投手も実践してくれました。ただ4奪三振の中で興味深いのは、7回表に明石選手から三振を取った場面ですが、ツーシーム2球でS2と追い込み、3球目は左打者の明石選手のインコースのボールゾーンから、シュート回転させて見逃し三振を奪います。俗に言うとフロントドアで、三球三振を奪います。これは球数がかさまないような炭谷銀仁朗捕手とブライアン・ウルフ投手の上手い攻めであったと思います。
あわよくばもう1イニング、8イニング目を投げてほしかったと思いますが、今シーズンの方針として100球を超えることがありませんので致し方ないでしょう。逆に言えばここまで結果が出ているのは、チームの無理させない方針の賜物でしょう。

昨日からの流れで、本当に今日はよく勝ってくれたと思います。特に天敵である武田投手から5得点を挙げて勝利した点、非常に大きいと感じます。これでいい形で大阪遠征に望めます。また連勝街道を走りましょう。




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