2017.07.22 18:00開始 at メットライフドーム 
埼玉西武○4-0北海道日本ハム
【勝利投手】多和田(2勝2敗0S)

【敗戦投手】白村(0勝1敗0S)

【ホームラン】埼玉西武:メヒア16号 北海道日本ハム:なし




このゲーム先発は今シーズンの2勝目を狙う多和田真三郎投手でした。結果として7イニングを投げて被安打4、与四死球2、9奪三振で無失点と結果としてナイスピッチングだったと思います。
しかし、序盤立ち上がりの3回までで55球かかっています。このペースで行くと、完投すれば150球を超えるペースですので、やはり多いと言うべきでしょう。これは言うまでもありませんが、なかなか制球できずに苦労しました。具体的に言えばスライダーがなかなか制球できずに、有効球になりませんでした。
ストレートの関しては言えば、完全な制球力ではありませんでしたが、ストライクゾーン付近に集まっています。ただストライクボールの判定で不利な部分も見えましたのでこれは致し方ないでしょう。あとはスライダーがしっかりと有効球になれば良いのではないかと思います。

ただ4回以降はギアが入り、4回から7回まで1人のランナーも出さない完璧なピッチングでした。特に5回は3番中田選手からのクリーンアップを三者連続三振とすっかりと多和田真三郎投手のペースになりました。これが非常に大きかったと思います。
打順一巡目、3回までにもう少しまとまったピッチングができれば完封完投も見えてくるので、このあたりは非常にもったいない部分だと思います。これは今後の課題ではないかと思います。

ただ昨シーズン同様、夏場以降に出てきて活躍してくれれば、これから投手運用が厳しくなる中で心強い存在になると思います。昨シーズン以上の活躍をこれから期待したいと思います。

8回は武隈祥太投手、9回は4点リードではありますが増田達至投手が登板し、4−0での逃げ切り勝利となりました。
増田達至投手はセーブシチュエーションではありませんでしたが、昨日にホームランを許したレアード選手にすぐにリベンジできてよかったと思います。特に昨日打たれたストレートで空振り三振を奪うあたり、増田達至投手の意地と見るべきでしょうか。

攻撃面では初回にエルネスト・メヒア選手の2ランで2−0と先制します。場外ホームランという素晴らしい当たりで4番に抜擢した辻発彦監督の期待に応えてくれたと思います。
そして3回裏は、1死から秋山翔吾選手が今シーズン106本目のヒットになる右中間へのスリーベースヒットでチャンスメイクします。右中間へ非常に鋭い打球が飛んでいき、あっという間に野手の間を抜けた当たりになりました。打った瞬間はシングルヒットのような打球でしたが、しっかりとインパクトができているのでしょう。長打になりましたね。秋山翔吾選手のスイングスピードは今シーズンかなり上がったのではないかと思いますし、これがホームランの増加にもつながっているのでしょう。

そして1死3塁のチャンスで源田壮亮選手の打席です。ここでアウトローのスプリットをセンターへのやや大きな外野フライで、犠牲フライとなり3−0となります。これが大きな追加点になりました。なかなかライオンズ打線が得点できないゲームでは最低限の犠牲フライ、進塁打が出ませんのでこの源田壮亮選手の外野フライは非常に大きなバッティングでした。
ファイターズ先発の白村投手のストレートは球速が出ていて、力強いですしフォークやスプリットといった縦方向の変化球もあります。ストレートに的を絞る以外に外野フライにするのは難しいのですが、しっかりと下半身を使ったバッティングができているので、アウトローのボールをしっかりと外野まで飛ばすことができているのでしょう。このゲームで一番ポイントになった場面ではなかったかと思います。
源田壮亮選手は守りでも、先発で苦しんでいた多和田真三郎投手を素晴らしい守りで助けました。3回表に先頭の松本選手が放った三遊間のゴロで、サードの中村剛也選手がカットできなかった打球なのですが、源田壮亮選手がカバーし捕球後のファーストへの送球が本当に素晴らしく、俊足の松本選手をファーストでアウトにすることができました。非常に素晴らしいプレーだったと思います。
また5回表には、非常にうるさい中島選手のショートゴロの処理も非常に無駄のない打球処理でした。多和田真三郎投手は4回くらいからようやく乗れたと思いますが、間違いなく源田壮亮選手の素晴らしい守りも一因ではないかと思います。

インタビューでも話題になっていた通り、西武球団では2011年の牧田和久投手以来の新人王獲得の期待がかかります。打率3割は少々厳しいかなと思いますが、このままの活躍を続ければ充分新人王を獲得できる数字であると思いますのでこれも期待しています。

今シーズン早くも対北海道日本ハムファイターズ戦の勝ち越しを決めました。「お得意様」のようなカードを持つことも上位チームの条件だと思いますので、最低でもAクラスを確保するよう、後半戦期待しています。




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