2017.07.18 18:00開始 at 福岡ヤフオクドーム
福岡ソフトバンク3-1埼玉西武
【勝利投手】ハンデンバーグ(8勝4敗0S)
【セーブ】サファテ(1勝1敗29S)
【敗戦投手】野上(6勝7敗0S)

【ホームラン】埼玉西武:秋山17号 福岡ソフトバンク:高田1号




このゲームで辻発彦監督はスタメンを変えてきました。4番にエルネスト・メヒア選手、5番に中村剛也選手を起用し、栗山巧選手がスタメンから外れて、9番に金子侑司選手を起用してきました。栗山巧選手はあまり状態が良いようにも見えませんし、ボールも見えていないように感じますので休養かと思います。
また昨日のゲームでのコメントで、エルネスト・メヒア選手対して奮起を促すコメントを残していました。ですのであえて4番に起用することで、自分が打線の責任者だということを自覚させるための采配でしょう。そして中村剛也選手に関して言えば、1つ打順を下げることによって少しでも楽に、という意味合いがあるのでしょう。

ただこのメヒア選手と中村剛也選手ですが、2回表の第1打席にホークス先発のハンデンバーグ投手がほぼ全てのボールをストレートで攻め込み、2者連続の空振り三振に打ち取られてしまいました。もちろんハンデンバーグ投手のストレートは序盤ということもあり、150km/hを超えてくるような素晴らしいボールだったのですが、4番5番が連続してほぼストレートで打ち取られてしまうのは歯がゆいシーンですね。

興味深いのは6番に座った山川穂高選手に対しては、全てナックルカーブで空振り三振を奪いました。やはりホークス側としても山川穂高選手の状態の良さを警戒したのか、前に2名と配球を変えて目先を変えたのかは定かではありませんが、若く経験も浅い山川穂高選手にとっては厳しい攻めだったでしょう。
ただ現在の打線で山川穂高選手に関して言えば、雰囲気から言えばチームの打線を変えてくれる選手であると感じています。最終回9回表もサファテ投手に対して「何とかしてやろう」という気持ちは伝わってきました。

また2番の源田壮亮選手に関しても、球団新人選手のタイ記録になる25個目の盗塁を決めてくれましたし、ハンデンバーグ投手から四球を選んだりヒットを打ったりと素晴らしい活躍だったと思います。源田壮亮選手が新人王を獲得するためには、盗塁王のタイトルが必要になってくるのではないかと思います。現在25盗塁はリーグトップタイの数字ですので、なんとしても盗塁王を獲得してほしいと思います。

ゲームとしては2点ビハインドの最終回、サファテ投手を攻めるも届かずというゲームでした。1死1塁2塁とチャンスメイクしますが、ダブルスチールを仕掛けるもサードで水口大地選手がアウトになってしまい失敗となってしまいます。仮に成功していれば、1死2塁3塁でワンヒット同点の場面で代打・栗山巧選手という場面でしたので、痛い失敗でした。
しかし試み自体は昨シーズンまでになかなか無かった作戦でした。積極的なミスですので、良しとするべきでしょう。しかし次回からは120%成功させないければなりません。この場面では水口大地選手のスタート判断がやや悪かったようにも感じます。

いずれにしても主軸がチャンスでしっかりと仕事をしてくれないと、こういった苦しいゲームになってしまうということですね。ここに関しては昨日からの同じですね。期待されて4番に据えたエルネスト・メヒア選手が4打席凡退(3三振)では厳しいということでしょう。

投手陣では先発した野上亮磨投手が6イニングを投げて96球、被安打5、与四死球1で3失点とQS達成しますが、敗戦投手になってしまいました。
被安打自体は5本なのですが、全て長打(ツーベース4本、本塁打1本)ということで、見ての通り高く来たボールを痛打されている場面が目立ちました。ただ内容自体はスライダーやフォークボールでしっかりと空振りを取れていましたし、やはり縦の変化をつけることで、好調ホークス打線が相手であっても大量失点せずゲームメイクをしっかりしてくれたと感じています。
ホークス打線相手、ヤフオクドームでの登板ということで、QS達成であれば野上亮磨投手のピッチングは合格点を与えられるでしょう。ピンチも作りましたがしっかりと投げてくれたと思います。

このように先発ローテーション投手がある程度ゲームを作ってくれている状況であれば、大きな負け越しは考えにくいでしょう。打線がしっかりと得点を取るように機能してくれれば、安定した戦いが期待できます。繰り返しますが中軸の選手たち、非常に状態の良かったハンデンバーグ投手を打てるのは中軸しかいませんから、次回は期待したいと思います。





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