2017.07.07 18:00開始 at コボスタ宮城
東北楽天●0-5埼玉西武
【勝利投手】菊池(8勝4敗0S)

【敗戦投手】辛島(6勝4敗0S)

【ホームラン】埼玉西武:なし 東北楽天:なし




首位を走るイーグルスとの初戦、先発はエースの菊池雄星投手、そして9番ライトにはプロ初のスタメンとなる愛斗選手が入りました。結果はどう出るかわかりませんが、思い切ってプレーしてほしいと思います。
ただこの関係で金子侑司選手がスタメンを外れているのは気がかりであります。イーグルス先発は左腕の辛島投手であるためであるのか、金子侑司選手自体にどこか体調が悪い部分があるのかはわかりませんが、昨日のゲームで3安打を放っているので気がかりなところでしょう。比較的左打席で結果が出ているので、単純に休養なのかもしれませんが。

まずこのゲームでは両翼(レフト・ライト)でスタメンで出場した選手に書いておきたいと思います。

レフトでスタメン出場は外崎修汰選手でしたが、解説者からも指摘がありまたがもう少し打率がほしいところでしょう。ただ外崎修汰選手の打撃自体が悪いとは思いませんし、6回表の第3打席のように高めのボールをライト前にタイムリーヒットを放ったように良い打撃も見られます。
しかし全体的には立ち位置、プレースタイルを考えると最低でも打率.250は欲しいところでしょう。ホームランも出ているのですが、まずは打率を残すにはどうしたら良いのか、これが課題かと思います。
ではどうすれば良いのか、という事になりますが、もっとボールを見て行くべきではないかと感じています。外崎修汰選手のバッティングを見てみるとストライクゾーンならどれでもスイングに行っているように感じます。もちろんストライクゾーンを振っていくことは重要ですし、消極的なバッティングは良くありません。しかし現状ではストライクでも難しいコースでも手を出して、なおかつストレートでも変化球でも打ちに行っているように感じます。
例えば打ちに行くコースはベルトより高くとか、真ん中付近の変化球と言うかたちで、同じストライクのボールでも打ちに行く球種とコースをしっかりと絞れは、ある程度打撃成績も残るのではないかと思います。
このゲームでの6回表の第3打席、高めのチェンジアップをライト前へタイムリーヒットと8回表の第4打席のレフトライナーのように「高め」のストライクゾーンをしっかりと狙う打撃が明日以降もできれば、もっと打率が上がって打率.250を超えることは簡単ではないかと思います。

そしてライトの愛斗選手ですが、このゲーム2打席立ち、代打を送られ退きました。2打席で見切られたという結果の通り、非常に厳しいですね。まず3回表の第1打席、無死1塁の場面ですがベンチからの指示は送りバントなのでしょう。初球はバントの構えからバットを引き1ボール。2球目はストレートをバントファール、3球目はバント空振りで、B1-S2としてしまいます。そして4球目にボールゾーンへ落ちるチェンジアップで空振り三振に倒れてしまいます。
そして5回表の第2打席ではボール球になるチェンジアップにバットが回り空振り三振に倒れます。もちろん豪快なスイングは魅力ですし、どんどん振るのは見逃し三振よりも良いのですが、完全にバットが遠回りした状態で振り回しています。これではなかなか打撃成績は出ないでしょう。
愛斗選手がお手本にするべき選手は、やはり浅村栄斗選手でフルスイングする選手なのですが、スイング自体は非常にコンパクトにかつ強く振っています。しっかりとフルスイングできるフィジカルを持ち合わせていますので、あとはコンパクトに強く振る技術を身につけるべきでしょう。
現状では木村文紀選手のほうが可能性高いのではないかと思います。

さてこのゲームでは先発した菊池雄星投手に尽きます。被安打5、与四死球2で7名のランナーを出しますが、140球、14奪三振での完封勝利。お見事と言うしかないでしょう。菊池雄星投手自身も2試合勝ちがつかず、勝ちパターンのリリーバーも連投が続いており、という状況で願ってもない完封勝利でした。
このゲームでは5回を投げ終わった時点で94球と球数が掛かったり、球審のストライクボールの判定が辛かったり、細かい点を書けばキリがないのです。しかし一番良かった点としてはピッチングのメリハリに尽きるでしょう。
やはりランナーを出してからのピッチングで、3番ウィーラー選手、4番アマダー選手を完全に抑え込んだ点が勝因です。ランナーを2人出したとしても、その後にしっかりとギアを上げて、これ以上無いコースに速いストレートを投げ込み三振、というシーンが見え、見逃し三振も5つ奪っています。打者がストライクゾーンギリギリのコースを見送らざる得ないピッチングだったと思います。どんなにランナーを出しても得点は許さないという気持ちが見られました。

そして9回裏は菊池雄星投手の志願かとは思いますが、素晴らしいピッチングだったと思います。8回裏はやや不安の残すピッチングでしたが、9回裏は再びギアを上げて、139球目に149km/hの素晴らしいストレート。そして140球目にカーブで空振り三振でゲームセットになりました。この9回裏、7球投じたのですがそのうち6球がストレートでした。そのくらい菊池雄星投手の気持ちを感じたのでしょう。炭谷銀仁朗捕手もリードして気持ちと思いますし、それが炭谷銀仁朗捕手の打撃にも出ているように思います。
リリーバーの調子もやや降下気味な中で、ナイスピッチングでした。これぞエースの負けないピッチングだったと思います。次回も勝って、もっともっと勝ち星を積み上げることが重要でしょう。

明日は6月の月間MVPを獲得した十亀剣投手の登場です。しっかりと連勝して、もっともっと貯金を積み上げて行きたいところですね。




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