2017.04.18 18:00開始 at 埼玉県営大宮公園野球場
埼玉西武0-2東北楽天
【勝利投手】辛島(2勝0敗0S)
【セーブ】松井(2勝0敗7S)
【敗戦投手】高橋光(0勝2敗0S)

【ホームラン】埼玉西武:なし 東北楽天:なし



このゲーム先発は前回のバファローズ戦で勝利することができず、先週は雨天中止となり登板が流れ、中12日と間隔が空いてしまった高橋光成投手でした。結果として7イニングを投げて被安打8、与四球1と9名のランナーで塁上を賑わせましたが、結果として2失点と好調のイーグルス打線を相手にナイスピッチングと言えると思います。
内容からすると序盤からストレートに球威を感じますし、フォークボールで空振り三振を奪うなど、変化球も良かったと思います。初回はストレートの球威のみで勝負行くなど、自信があったのでしょう。
力は確かにあったのですが、やはり逆球が多いですね。それに加えて3連打を許して先制点を許した2回表は、ボールのリリースが少々狂ったのでしょうか、シュート回転のようなボールもありましたし、ボールを投げ終わった後のフィニッシュの部分で、ややバランスを崩して集中打を浴びてしまうこともありました。まだまだここが課題で、好調のイーグルス打線を考えれば、2回表は「よく1失点で済んだ」と見るべきでしょう。やはり高橋光成投手の課題は、イニングによって集中打を浴びてしまうこと、ここに尽きると思います。
ただ全体的になQS達成し、素晴らしいゲームメイクだったと思います。高卒3年目の投手ですから、今シーズン初登板で負けがついて、このゲームは好投しましたがまたもや負けがついてしまいました。こういったゲームで勝ちが取れると乗っていけるものなのですが、打線との巡り合わせも良くありませんね。

このゲームではやはり2点目の失点が拙かったように感じます。それは5回表 1死2塁の場面で茂木選手のファースト内野安打ですが、エルネスト・メヒア選手の打球処理がもたつき、内野安打としてしまいます。そして1死1塁3塁となり、続くペゲーロ選手はボテボテのセカンドゴロになり、当たりが弱すぎて併殺が取れずにその間に2点目が入ってしまうという形です。
ゲームの勝敗自体は仕方ないですし、仮に併殺に取ったとしても結果としては0-1で負けていました。ただミス絡みの失点で反省するべき部分かと思います。
また仮に0-1のままゲームが進めば、8回裏に先頭の渡辺直人選手が2ベースヒットを放ち、無死2塁というチャンスを迎えた場面でも違った攻めが出来たかもしれません。8回裏無死2塁の場面で木村文紀選手にそのまま打たせるかしか無い作戦になってしまいました。

打線としては1番秋山翔吾選手が早く復調してくれる事が重要だと思います。このゲームでも4打数ノーヒットで3三振とらしくない打撃にみえました。左投手に苦労しているように感じますし、速いストレートに差し込まれているようにも感じます。
栗山巧選手も起用できないようですし、木村文紀選手や斉藤彰吾選手は打撃が全く計算できませんし、これで秋山翔吾選手が止まってしまえば、外野手3人の攻撃力がなくなってしまいます。このゲームではそんな印象です。
もちろん辛島投手を始めとするイーグルス投手陣も素晴らしかったのですが、ライオンズの攻撃力も開幕当初に比べて低下しているゲームに見えます。特に秋山翔吾選手に関してはバットの始動がやや遅れていて、ストレートに振り遅れる場面が見えます。一度打撃フォームとスイングの際のバランスを見直す必要があるのではないかと思います。このゲームの3三振は、やはり「らしくない三振」と見ています。

最後に今後のイーグルス戦は、二遊間のポジショニングと意識を少し変える必要があると感じます。上位に並んでいる外国人選手を含めて、センター返しに対する意識が強いように感じます。このゲームであれば高橋光成投手の左足横を抜けるような打球が多かったですし、チームとしてセンター返しのような打球を徹底して打つような形が出ているようにも感じます。今後イーグルスを戦う上では、例えばセカンドの守備位置を若干深めにするなど、相手打線に対するプレッシャーを守りから少しでもかけられるようにするべきだろうと感じたゲームでした。ライト・レフトへ飛ぶ打球も有りましたが、これは高橋光成投手の球威勝ちや変化球をうまく配球した炭谷銀仁朗捕手のリードによるものが大きかったと思います。基本的にイーグルス打線の狙いはセンター返しだと見ています。
ここは馬場敏史コーチを中心として、今後のミーティングでも話し合い、対策を打ってくれるように期待をています。




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