ライオンズは18日に秋季キャンプが終わり、23日に行われるサンクスフェスタ2016が終われば今シーズンの球団行事が全て終了、そしてオフに入ることになります。ライオンズだけという訳ではなくNPB全体でそうなのですが、2017年1月末はオフ期間ということで、各選手が自主トレを行う形になります。当然ですがこの自主トレ期間でしっかりとトレーニングが行わなければ、この秋季キャンプでのトレーニングの意味がなくなってしまいます。


また自主トレの記事が出てきていないものの、所沢の球団施設で行う選手もいれば、ハワイやグアムなどの暖かいところで行う選手もいるでしょう。ただ西武のキャンプ地は宮崎ですのでそこまで暖かい土地ではありません。ですのであまり大きな気温差のところからいきなりキャンプに入ると、やはり体調面での不安が残りますので、しっかりと調整が必要でしょうか。

若手選手からすれば、1軍で実績を積んでいるレギュラークラスの選手と一緒に自主トレを行うこと事がよく、レギュラーを捕っている選手たちがオフの間どのくらいトレーニングを行っているのか、非常に勉強になるはずです。数年前だったでしょうか、牧田和久投手佐藤勇投手誠投手などを誘ってハワイで自主トレを行ったようですが、こういったようにレギュラークラスの選手が若手を誘って自主トレに出発することがもっと多くなってほしいと考えています。




さてこの秋季キャンプでは辻発彦監督も手応えがあったようです。具体的に誰が、ということではありませんがこれまでの報道などで名前が出てきている選手は田代将太郎選手、呉念庭選手、永江恭平選手などです。中でも「一番打撃が変わった」と辻発彦監督が評したのは大卒6年目となる田代将太郎選手です。

田代将太郎選手は秋山翔吾選手の大学の後輩で同じ外野手です。ただここまでは1軍で33試合の出場、しかもここまでは13打席と守備固めや代走での出場がほとんどという状況です。ですので言うまでもなく田代将太郎選手の課題は「打撃力」ということになるでしょう。ここまでのライオンズの外野陣は栗山巧選手秋山翔吾選手の2名がレギュラーで、ライトだけが唯一空いているという状況でした。ライトも森友哉選手や金子侑司選手が起用され、他の外野手の出番が減ってしまっている状況です。いや言い方を変えれば田代将太郎選手を始めとする外野手たちが誰一人レギュラー取りが叶わなかったということでしょうか。

ただし辻発彦監督は栗山巧選手を状況によって早いイニングで変え、休養を与えながら起用する方針を既に示しています。つまりこれまでよりも多くの外野手を起用していきますというメッセージです。ですので打撃でしっかりと結果を出せる外野手を育成したいという事になるでしょう。


辻発彦監督のコメントの中では「一番、打撃が変わった。実戦でも出せればという所まできている」という言葉があります。つまりあとは実戦練習で同じ打撃ができれば1軍に呼ぶ、ということでしょう。つまり田代将太郎選手に必要なことはオフの間にしっかりと打撃練習をして、今の状態をしっかりとキープすることが必要でしょう。せっかく習得した打撃も元に戻ってしまっては意味がありません。ちまりこの自主トレ期間が非常に重要になります。

ですので田代将太郎選手も大学の先輩である秋山翔吾選手や主将である栗山巧選手とできれば一緒に自主トレを行いレギュラーの選手がどういった調整をしているか今一度確認する必要があると考えています。

上に書いたように2017シーズンはより多くの外野手を起用することになり、当然ながら田代将太郎選手はその候補の1人になるでしょう。


秋山翔吾選手に匹敵するポテンシャルを持ち合わせていると言われながらも、ここまではなかなかその能力を発揮できていません。ですが監督も変わり密にコミュニケーションを取りながら指導をしてくれていて、その結果監督から期待のコメントが出るようになりました。

あとはこの秋季キャンプで得たものを春季キャンプ、来シーズンのゲームで出すことができるかにかかっています。繰り返しますがこのオフの自主トレ期間、非常に重要な期間です。野球に集中できる自主トレ環境を見つけて、来シーズンは1軍に定着できるようレベルアップを図って欲しいものです。


辻発彦監督が来て、これまでなかなかチャンスを与えられなかった選手たちと積極的にコミュニケーションを取り、その選手たちが非常に充実しているキャンプになったようです。これが新監督が来る大きなメリットでしょう。この中でどれだけの選手が1軍定着になるのか、非常に興味がありますし期待をしたいと思います。




SOD(ソフト・オン・デマンド)ch