先日のドラフト会議で2位氏名を受けた、白鴎大・中塚駿太投手の評価が非常に高いものになっています。まずセールスポイントすれば最速157km/hのストレートと140km/hを超えるフォークボールです。身長192cm、体重102kgと体格も非常に恵まれていて、ここから140km/hを超えるフォークボールを投げ下ろすことになれば、非常位大きな武器となるのではないかと考えています。
中塚駿太投手ですが、春先までは制球力で非常に苦しんでいたようです。ただ9月のゲームでは完封勝利を挙げたときには球速は最速152km/hに抑えて、フォークボールとストレートを丁寧に投げて与四球はわずかに1つと制球も安定して、完封勝利をあげたようです。球速を抑えて(それでも152km/h出ているのですが)しっかりとストライクゾーンの四隅を丁寧に突くピッチングを披露してくれて、西武球団のスカウト陣の評価も急上昇、結果として2位指名に繋がったのではないかと思います。

これだけを見ていると、球速の速さが持ち味の1つでしょうけれどコーナーを突くピッチングもできて、技術だけではなく器用な投手であるのではないかと思います。これを応用すれば勝負どころでは一気に球速を上げて打者を打ち取ったり、カウントが欲しい場面では少し球速を落としてカウントを稼いだり、つまりカウントを取ることにそこまで苦労しない投手になるのではないかと思います。今年の春先まではカウントを取ることができずに苦しんで、ここから秋までの間にカウントを取ることを覚えて完封勝利を収めるくらいまで成長したのでしょう。
もっと言えばそこまで全力で投げていないにも関わらず、150km/hを超えるストレートを投げ込んでいるy点でしょう。球速だけで見ればライオンズの先発ローテーション投手の中では現段階でも一番速いと言っても過言ではないでしょうか。

中塚駿太投手のピッチングフォームを見ていくと、余計な力が一切入っていなくまた余計な動きもなく非常に綺麗なピッチングフォームをしているように見えます。特にテイクバックからゆったりと腕を振り出して、そこからフィニッシュまでは力強く腕を振り下ろして、力みではありませんが非常に力感のあるピッチングフォームです。
150km/h超える球速は出ているのですが、ただ単に力んで投げて球速が出ているわけではなく、しっかりとしたピッチングフォームから体全体を使ったピッチングフォームを使って球速を出しています。ですのでただ単に速いだけでなくストレートに関しては非常に力強さも感じます。

現段階ではストレートとフォークボール中心のピッチングとのことです。ですので入団後は先発で起用するのかは不透明です。まずはセットアッパーで起用し、3年後を目処に先発ローテーション入りを目指す起用法もあるのではないかと考えています。現段階ではストレートは1軍でも通用すると感じています。ただ大学野球とは違い、ストレートが素晴らしくてもそれだけでは勝つことは難しいでしょう。やはりストレートと1つでも2つでも使える変化球が必要です。
現段階ではフォークボールになるのでしょうけれど、これはもう少し見ていく必要があるでしょう。仮にフォークボールが使える状態であれば、セットアッパーへのチャンスを与えても良いのではないかと考えています。

即戦力という意味では中塚駿太投手と6位指名の田村伊知郎投手であると見ています。この両投手に関しては、来シーズンの開幕1軍の可能性も出てくるでしょう。とにかくボールの速い非常に楽しみな投手とライオンズが交渉権を得たことになります。これまでに居ないタイプの投手ですので、非常に期待しています。まずはキャンプで出せる力を見せて、開幕1軍を目標にして欲しいと思います。




SOD(ソフト・オン・デマンド)ch