昨日のドラフト会議で1位指名を受けた、多和田真三郎投手に関して今回は書いていきたいと思います。


【編成部コメント】
浮き上がってくるストレートが武器。ローテーション候補。



指名に踏み切るか否か注目がされた多和田投手ですが、ドラフト会議前日に西武球団首脳が声明を発表し1位指名を公言し1位指名に踏み切りました。大学4年春に肩痛を患い、その影響で秋のリーグも登板を見送りました。当然他球団とすれば投げていない投手になるわけですから、指名するリスクは高いものであると思います。それもあってか、ライオンズが単独で1位指名することに成功しました。怪我が癒えて投げられる状態であれば、間違いなく大学No1右腕であると思います。
西武球団としては調査書から怪我の状態を把握して、問題ないために指名に踏み切っていると思います。ですので状態は心配要らず、来シーズン中盤には投げられるのではないかと思います。春季キャンプは2軍スタートになるとは思いますが、しっかりと調整と肩痛の治癒を行ったうえで来シーズンの交流戦ごろには1軍デビューできるようであると一番望ましいと思います。

プレースタイルとすれば重心の低いフォームから鋭い速球と多彩な変化球を操る先発型の投手です。動画などを鑑賞していくと、特徴としてテイクバックの後、右腕を振り出すところから非常に大きな特徴があります。サイドハンドまで行きませんが、スリークォーターに近く、腰の浮き上がりが少ないため、非常に低い位置からボールを離すという特徴があります。
それでいてストレートの球威が非常にありますから、低い位置でのリリースポイントからボールが浮き上がってくれうような感じだと言います。球威で押すというよりはタイミングを合わせずに打ち取っていくようなプレースタイルになるでしょう。MAX152km/hとここまで低い位置から投げるボールにしてはスピードガンが速く、打者が打ちにいけばヒットになる可能性は低く、凡フライやゴロを打たせることが可能であると感じます。
大学通算の奪三振率は9.73、与四死球率は1.91と大学球界では三振を取れる投手なのですが、プロに入ってからはゴロや凡打で打たせて取るような投球術も見せてくれるかもしれません。低い与四死球率からもそうなる可能性もあると感じています。

どの記事を読んでもストレートの事が書いてあるのですが、私は多和田投手のカーブに注目しています。緩急でストレートの対になるボールは一般的にはカーブですので、如何に使える球種であるかが大きな鍵となります。
動画を見る限り、非常に有効球ではないかと感じています。
これだけステップ幅が大きフォームから腕を振ってブレーキのかかるカーブを投げられれば、なかなかプロの打者であっても打ち返すことは容易では無いはずです。一度浮き上がってから鋭くブレーキがかかる、非常に良いカーブでありますので、浮き上がって打者がスイングに来る頃には、あっという間に低めに落ちています。カーブがどれだけ投げられるのか、大きな鍵になるかもしれません。

この重心の低いフォームを生み出しているのが、踏み込み足の左足のステップ幅の広さにあります。簡単にいえば軸足の右足から遠い位置で踏み込むような形になり、体全身の力を無駄なくボールに伝えられる利点があるフォームです。ただフォームで投げるには余程股関節の柔軟性が無いと投げられませんし、非常に体(特に腰)に負担がかかるフォームです。ですのでこのフォームは生まれつきの体の柔軟性が求められますので、誰でもできるフォームではありませんし、逆に言えば多和田投手しかできないフォームであると思います。特に股関節に余程の柔軟性がないとできないフォームであると感じますし、中学あたりからこのフォームだったのかが非常に気になります。

球速は全く違いますが、同型のタイプとして牧田和久投手の名前が挙がるでしょうか。スリークォーター右腕は現代野球では珍しい存在ではありませんが、ここまで特徴のある投手はなかなかいないでしょう。
またマウンドの傾斜が比較的緩い西武プリンスドームでも合うのではないかと感じています。心配なのは怪我の面でだけで、ピッチングフォームを考察すると怪我も比較的多いのではないかと思います。特に負担がかかる腰、股関節、肩のあたりを気をつけて欲しいように思います。プロ入りしたらトレーナーさんとの信頼関係を築くことが一番重要かもしれません。

怪我が癒えて投げられる状態であれば、1年目から先発デビューできる即戦力右腕、そして大学No1投手であると思います。ゆくゆくはライオンズのエース格の一角になれるような活躍を期待したいと思います。




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